本の感想など
「マチネの終わりに」がかなりよかった
「マチネ」というのは音楽会や演劇での昼公演のこと。特にミュージカルの公演でよく使われる。ちなみに夜公演を「ソワレ」という。
出会って惹かれあってすれ違うといういたって普通な話かもしれませんが、これは何だか分からないけど素晴らしく良かった。私は多分、切ない話が好きなんだと思います。
「男が働かない、いいじゃないか!」を読みました。
男性学という立場から、男性の生きにくさ、働く事しか選択肢がない問題などについて書かれた本。
男性学とは、男性が男性であるからこそ抱えてしまう悩みや葛藤に着目する学問。
日本の場合は、長時間の労働や自殺の多さ、結婚難などが男性の抱える典型的な問題だと考えられています。女性学の影響を受け議論が始まったとのことですが、まだ歴史としては浅くあまり知られてはいません。
「持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」を読みました
読んでない人のためにざっと説明しますが、
一般的に「普通」とされている生き方以外にも、どこかであなたに合う生き方があるはずなので探してみたらいい。
仕事がつらくてどうしようもなくなったら数年間会社から離れて、元気が出たらまた社会に出て働いたりすればいい。
家族にこだわらず一緒に暮らす相手を状況に応じて柔軟に組み替えていったり、そういうのを流動的に選べばいい。
というようなことが書かれた本です。
読み放題で「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」を読む
あなたは無職・無一文で都会のど真ん中に立っている。着の身着のままで何も持っていない。
想像すると恐ろしくなるかもしれないが、それは、現代の日本では「お金や仕事がないと生きていけない」ということになっているからだ。
私とは何か-「個人」から「分人」へ-を読みましたよ。その2
私とは何か-「個人」から「分人」へ-を読みましたよ。その1
「私と仕事、どっちが大事なの?いやんバカ!」と言われたことがある人も多いはず(笑)
これは一見比較しようもないものを比べていると思われますが、「どっちの分人が大事なの?」となると必ずしも突拍子のない問とは言えなくなってきます。仕事をしている分人と私といるときの分人。
Kindle Unlimitedはしばらく続けるかなあ
今日で試用開始から30日になります。
というか、「2016/9/1にお客様のメンバーシップは月額制の会員サービスに更新されます。」とあるので、第1回目の支払いをしてしまったことになりますね。
読書「ソロモンの偽証」を読んで。ソロモンとは
素晴らしく面白いんだけど、とにかく長い!宮部みゆき作品です。
ひと言でいうと、学校の屋上から同級生が転落死した事件の真相を知りたいと自分達で動き出した中学生が学校内で裁判を開く。そこにはとんでもない真実が?…というお話です。
一旦は自殺として集束するものの、殺人だという告発があったり学校の事なかれ主義、警察の捜査は十分行われたのか、そこに記者の歪んだ主観が入ったテレビ報道も絡んで何が真実だったのか同級生も分からなくなるわけです。
アランの「幸福論」からセミリタイアに関係しそうな言葉を2つ
以前コメントで紹介してもらったアランの「幸福論」を読みました。一部ちょっとそうか~と思う部分はありますが、なるほど含蓄あると思う部分も多いですね。
アランは世俗的な名誉や権力といったものに全く関心がない人だったようで、貧乏セミリタイアを目指すマインドとは相性が良さそうです。(ただ幾つかの言葉を読むと、仕事は何かしら忙しくやっていた方がいいというような考え方に思えますが)