本の感想など

「人工知能は人間を超えるか」を読んだよ。その2

その1からの続きです。

これまで人工知能が直面していた問題は「概念」を自ら獲得することができなかったことです。

人間は生まれたときから実物でも写真でも様々なものを見ては特徴を切り出し、これはネコ、これはウマ、これはシマウマだという概念を覚えていきます。初めから猫という単語は知りませんが、目と耳と鼻と口がありちょっと髭が生えていて前身が毛に覆われている生き物という存在の一括りを他の動物とは区別するようになります。

ある日、それを「猫」や「cat」だという名前だと知りますが、記号としての名前ということではなく、「ネコ」というひとまとまりの動物がいるのだということを自然と学習していきます。

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「人工知能は人間を超えるか」を読んだよ。その1

人工知能(AI)が話題になっていて、将来人工知能に人類が滅亡させられるのではないかと心配する向きもあるようです。

ただ、もしかすると自分の懐具合しか考えていない人達に代わって人工知能が色々な事を判断したり富の再配分をやったほうが人類全体としてはいいのかもしれません。人工知能なので合理的に考えすぎて地球上の人口が増えすぎたから減らしなさいとか命令を出すかもしれないですけど。

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まんがで読破 資本論と続・資本論

資本論の本物は読んだことがないのでせめて漫画で雰囲気だけでも。

一冊目は、家内制でチーズを作っていた青年ロビンが、資本家より投資を受け工場を作る話。

初めは従業員に対し敬意を持って接していたが、原料の高騰や生産の拡大などで徐々に労働者から搾取するしかなくなる。

子どもの頃、母を救えなかったのは貧しさが原因だと考えるロビンは金持ちになりたかったのだが、金のために人を奴隷のように扱わねばならず、「いったい何のために」と悩む。自分もまた資本家にとっては単なる奴隷だったのだ。

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「理系の話大全」は文系(と分けるのもあれだけど)の為にある?

福岡にいる時に買った本だけど、科学雑学クイズのネタ本のようで、私のように高校の理科系授業は受けたけど全くうろ覚え程度の人が興味を持つきっかけにはなるかな。

途中で科学者の業績が20人程まとめられている章があり、パスカルとかジュールとか、そういう人達の伝記を読んだことがなかったのでそこが興味深かった。

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「自分のための人生」を読む。人生を他人や会社のために使ってはいませんか?

「本当にやりたいことを思うことをしないでいてよいのだろうか」
「自分の人生を他人の望むとおりに送ってよいものだろうか」
「ものは貯めるに値するほど大切だろうか」
「やりたいことを先へ延ばすのが賢明な生き方といえるだろうか」

早期リタイアした人は、ある程度自分でも上記のようなことを思ったり考えて、その果てに会社を辞めている場合が多いと思います。

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