反応しちゃうので「反応しない練習」を読んでみた


悲しいかな、恥ずかしいけど正直な話、仕事上のストレスがないので今となっては親が一番のストレスです。

まだ二人とも元気なので、しばらくはつかず離れずで、実家に戻ってもまたすぐに出るというのが私には良さそうです。

 

そこで親をストレスだとか言ってるのも非常に申し訳ないしバチあたりなので、Kindleで安くなった時に買っておいた「反応しない練習」という本を読んでみました。

著者は元々仏教を学んだ人らしいですが、日本では宗派に属さず実用的な仏教の本質を伝える活動をしているようです。アドラーとかブッダ的なものとか悩める人が多い時代ですね。

 

色々と書いてありますが、

承認欲ってのが良くないらしい。それ自体がいいモチベーションになるのならいいのだけど、わりとこれが多くの悩みの根源だということ。人の評価を気にするということですから。

他のエッセンスとしては、次の様な感じです。
いいとかわるいとか判断はしない。あるがままに受け入れる。
怒りが続くのは、怒った記憶に対する妄想をしてまた怒りを感じるのである。
ムカついた時に、今自分は怒ってるなと考えるだけで少し楽になる。
快を感じられるように環境を改善していけばいい。

 

また早期リタイアに関係する話としては、競争に乗るか、降りるかという話が出て来ました。

1.競争に参加して勝利を目指す
2.競争から降りて、違う生き方を目指す(これが早期リタイアですかね)

通常はこの二者択一を考えるが、大切なのは心の持ち方である。

3.競争の中を違うモチベーションで生きる
という第三の選択肢がある

勝つという動機以外で競争社会を生きていく。勝ちか負けかという二者択一の価値観でなく、別の価値観を持って競争社会の中を生きること。

これは人生のモチベーションを別の所に置くことで、競争の中にあっても別の次元で生きていくということです。なかなか困難なことですが、もしかして頑張ってつらい仕事でも続けている多くの人は、大なり小なり自然とこれをやっているのかも。

 

一つだけ心に留めておくとしたら、自分のベースというか拠り所を自身の外に求めると、それは自分でコントロール不能なものなのでどうにもならなくなるということじゃないでしょうか。

お金やモノ、地位、職業、学歴など社会で価値があるとされているものを手に入れれば満足できると信じているのが、そもそも承認欲を満たそうということなので意味ないっちゅうことです。それが、自分には何かが足りないという心の渇きをもたらしてしまう。

だから、こういうのを読むと結局は自分次第だということになります。

 

この本で感じたことは、ブッダ的な考えというのはかなり合理的でシンプルなのだろうなということ。というかシンプルに受け止められた部分を自分の考え方に取り入れるとスッキリしていい感じになると思います。こういうのを定期的に読むと心の平穏を保つ方法を今一度思い起こせるのかもね。

まあ、だから過去や他人のことでずっともやもやしていても仕方ないんですよね。自分なりに一瞬で忘れられる方法を編み出して、別のことに時間を使う方がいいのです。分かっちゃいるけどってやつ。

 

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コメント

  1. kako より:

    これこれそんなことを言っているとバチがあたりますよ!私もずっと独身で一人暮らしが長いのでいまさら人とは暮らせないと思います。猫だとイラつかないのに
    人間だとイラつくのよね。たまにゲストを迎えたときも最初の2-3日はよいけど
    あとはうざったくなってしまいます。
    嫁にはとてもいけそうにもありません。。。。。(笑)

    1. じゅんぺー より:

      >kakoさん
      やっぱりバチがあたりますよね。
      最初、本文にもそう入れてあったのですが、外してしまいました。やっぱり書いとこう。
      人間だとっていうのは、色々と期待があるからかもしれませんね。

      真面目な話をすると、将来親の介護期に入った時ですが、愛情ゆえに様々な感情がうずまくと思うんです。ネガティブなのも出てくると思いますが相談する相手もあまり思いつかないし、そういう時にここで負の感情も正直に話して、アドバイスや励ましが欲しいというのは思ってます.

  2. とま より:

    ちょうど先週買って読んでいます。
    最初飛び飛びで読んだだけではあんまり体系的に入ってきませんでしたけど、頭から読むと少しずつ理解していってる気がしてます。
    気づいたのは私は承認欲が強かった笑
    ということでこれはびっくりしました。
    リタイア自体はあまり世間体とか気にしてないつもりでしたけど(でないとリタイアなんか出来ないと思っていたので)、承認欲が強かったんですね。
    はっきり自覚したのは親の承認欲です。
    リタイアは今も受け入れられていないと思うんですが、そこで受け入れられることへの執着があったんだなあと。
    この本のおかげでとりあえず気づけたことに感謝してますね。

    1. じゅんぺー より:

      >とまさん
      私もブログを公開しているってのがそもそも承認欲の表れだと思います。そういうのが自分にあると知って、何か嫌なことがあった時に、今のこれは承認欲のせいだなって考えられるだけでも、冷静に見ることができて気分がおさまるということでしょうね。

      やっぱり親や兄弟、配偶者に一番分かってもらいたいです。親は世代が違いすぎて、なかなかリタイアのことは難しいのは仕方がないですね〜。私はバツ2で元々あれなので、親もリタイアが増えたくらいで大差ないwって心境だと思います。

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