「何者」(朝井リョウ)を読んで


内容をざっくり言うと、就活を通して出会った若者の話。
タイプの違うそれぞれの若者がどのように就職活動に立ち向かうか。

「何者」を読むと、キツいですね。

ラストの20%くらいからが良かった。瑞月や理香が感情を爆発させる辺りからです。

最後は自分がとても恥ずかしくなったよ。就活する若い年代ならまだしも、私なんて年だけ取って、この本の登場人物の恥ずかしい部分を集めてまとめたみたいなものだから。

それに自意識過剰なので、未だに別の「何者」かになれるような気もするし。

 

映画化されたけど観たら精神的にキツいかも。自分の痛いところを突かれるみたいな感じという意味で。

 

「おっさんにも痛い言葉」

・ダサくてイタくてカッコ悪くたって、この姿であがくしかないじゃん。(理香)

・十点でも二十点でもいいから自分の中から出しなよ。出さないと点数さえつかないんだから。百点になるまで何かを煮詰めて表現したって、自分と同じようにみてくれる人はもういないんだって。(瑞月)

今になるとそう思うので十点でもブログを書いて足掻いてますが、「人が足掻くのを見て格好悪い」と思っていたら最後にガツンとしてやられる本です。(自分が主人公の拓人と同じようにそうだったと思うので)

 

内容はTwitterに重要な役割があるのですが、ネットに関してはSNSがあるので思わぬところで人の裏が見えてしまったり、便利になったけど大変にもなったのですよね。

今の若い人は自分の若い頃よりかなりの情報量があり、多分考え方も随分と大人なんだと思うけど。

「桐島、部活やめるってよ」よりこっちの方がよかった。

 

「何様」ってのもあるのかいな!

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