以前コメントで紹介してもらったアランの「幸福論」を読みました。一部ちょっとそうか~と思う部分はありますが、なるほど含蓄あると思う部分も多いですね。
アランは世俗的な名誉や権力といったものに全く関心がない人だったようで、貧乏セミリタイアを目指すマインドとは相性が良さそうです。(ただ幾つかの言葉を読むと、仕事は何かしら忙しくやっていた方がいいというような考え方に思えますが)
またノルマンディーの地方紙に2ページくらいのプロポ(エッセイ式のコラム エッセイだかコラムだか違いがよく分からんが)を5,000編書いたそうで、その中から幸福についての論を約90編まとめたものが「幸福論」だということです。
うっすらと貧乏セミリタイア感を残すこのブログ、幸福論から関係しそうなものを選んでみました。
「誰も望まないような、地味でつましい生き方を、賢人たちが率先して選ぶのは、やっと手に入れた心の平穏を失いたくないからである。」
我々は子供の頃からCMなどを見せられて、物を売りつける為にじゃんじゃん稼いでバリバリ消費すべしという価値観を刷り込まれました。
それは何かちょっと違うのではないかと感じた人達は不必要な消費が馬鹿らしくなるし、生き方も端から見て自然と質素に見えるようになるのだと思います。
またストレスは人間関係から来るものが多く、突き詰めれば心を平穏に保つことは厳選した人達とのみ交流することでもあります。
一時は高価なものに手を出したり、夜な夜な色々な人と付き合ってみたりしても、煩わしさは増えるばかり。そういった経験を経て、周囲には地味に写る生き方が心地よくなっていくのではないでしょうか。
「とにかく出発しなさい。どこへ行くかは、それから決めればいい。」
分別のある大人はちゃんと準備してから事を始めるものですが、そうやって何事も慎重に準備して生きるのが楽しいかといわれたらどうなのでしょう。
悩んだり迷ったりぐずぐずしていないで、とりあえず動いてみてはどうなのか。そういうことだと思ってます。
準備万端整うまで待っていたら老いてしまう。ある程度見切り発車することも時には必要なのだということではないでしょうか。
まあ、あと「気分はほとんど健康状態によるw」みたいなことも書かれていて(実際は違う言い回しですよw)、それはかなり納得です。健康というものが幸せな気分に大きく関わるのは間違いありません。
この本はブックオフで200円で売っていたものを買いました。ネットを見るとアランの「幸福論」はいくつもの種類が出版されていますが、これしか読んでいないので、それぞれがどう違うのか分からない。訳者の解説とかその辺りが違うのかな。
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