先日の本だけど、全部読み終わったつもりで書いていて、実はエピローグを読んでいる途中だったのに気づいたのよね。
「時代は後戻りしないし、これからも技術は進歩していく。コンピュータ親和性の高い人たちがAIなどを利用して(またはAIと一緒になって)世界の諸問題を解決していくのを、コンピュータ恐怖症の人たちに止めて欲しくない。」
というのがエピローグで著者が言いたいことのような気がします。そのままの引用じゃなくて私が言い換えてしまったけど。
抵抗感がある人たちは放っておいて、やれる人たちがそれぞれの分野でどんどん進めちゃえばいい。せめて邪魔はしないで欲しいということでしょうね。(法的に規制とか)
私はプログラマで、同世代の中では比較的早くからコンピュータに触れていたと思います。なのでそういう方向を許容する耐性はあると思うし実際にどうなっていくか楽しみでもあるんだけど、やっぱり年齢からか変化を恐れる心理も始まっている気がします。
それは自分に自信が無くなってきた現れじゃないかな。肉体的にもそうだけど、心理面で新しいことに対応できないんじゃないかという。
少なくとも邪魔はしないようにしたいと思いますが。というか、元々そんな力はないですしw
おまけ:
あと、「貧者のヴァーチャルリアリティ」という言葉が出てきまして、興味深いのでメモです。
自らが主体的に決定できない構造的弱者が、希望を持って生きていくための精神的支柱。現実を自由に振る舞うことができない人々にとっての現実。為政者にとって都合のいい規範を作り出す。
古くは宗教が他に拠り所のない人々によって心の拠り所とされてきた。今ではまさに労働者が日々消費しているストレス解消のあれこれも機能的に同じ。
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