プライムビデオで観賞可能になっていた。
あらすじは大分前に小説を読んで書いたこちら。
父:浅野忠信
娘:二階堂ふみ
この二人の濃密な関係の話。
小説の方は現在から時間が遡るが、映画は時間通り、つまり小説と映画は時間が逆に進む。
北海道の冬の風景や流氷の映像は美しいという意味で見所かな。流氷事件の後、警官が出てくるが、あの警官があの時ああされるあの人だと小説を読んでいると分かります。
映画ではその警官のシーンはきつかったし、その後どうしたのかは時間をワープさせていて語られない。後の尾崎(高良健吾)のシーンで原作と変えているのにも繋がってます。
小説を読んだ時から時間が経っているけど、何が言いたいのかは分からない。ちょっと二人の感じが嫌ではあるが観てしまうというやつ。(別に二階堂ふみのエッチなシーンが見たいとかでなく)
ただ異様な信頼関係や、花(二階堂ふみ)の何があっても生きていくという逞しさを感じます。徐々に美しくなっていく花。羨ましいくらいの二人だけで完結する閉じた世界。
まあ男というのは、最終的に花の旦那になる人のように、相手の女性のことなど何も知らないのかもね。別に意図的に騙すとかそういうことでは全くなくてさ。
よくして気にかけてくれた大塩さん(藤竜也)を…あれはやっぱりあっちに誘ってるんだよなあ。あわよくば的な。冒頭の花が海から出て来たシーンをもう一度見てしまったよ。
高良健吾が花の家に来た時も、原作ではうっすらと警官のあれに気付く場面がある。映画では浅野忠信が尾崎から花の匂いがするか確かめるシーンになってたりと変えている。原作では尾崎が花の旦那になる人だけど映画版では関係ない人へと変えている。
「俺は親父になりたいんだ。」という父役の浅野忠信の台詞を聞いて、映画版では警官のことだけでなく、花とのことも後悔しているような感じを受けました。
浅野忠信は北海道から追ってきた警官の事件から腑抜けになったようだし、そこから何かが変わったのか。東京編をちょっと端折りすぎのような感はあります。
しかし全体的に重苦しい雰囲気で原作のニュアンスは出てますよね。途中まで観てしばらく放置してあったので、もう一度初めから再開した部分までを観てしまったよ。
そして最後、二階堂ふみは何て言ったのだろう?
ちなみに映画では二階堂ふみのエロス的なシーンもあります。でも小町さんとの濡れ場はあんなに要らない気もしますが。
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