「自分のための人生」を読む。人生を他人や会社のために使ってはいませんか?


「本当にやりたいことを思うことをしないでいてよいのだろうか」
「自分の人生を他人の望むとおりに送ってよいものだろうか」
「ものは貯めるに値するほど大切だろうか」
「やりたいことを先へ延ばすのが賢明な生き方といえるだろうか」

早期リタイアした人は、ある程度自分でも上記のようなことを思ったり考えて、その果てに会社を辞めている場合が多いと思います。

 

他人の評価を気にかけない」というのはこの本にも出て来ますが、それはかなり重要で、先日読んだ「反応しない練習」でも承認欲求が悩みの根源だということでした。

他人の評価を気にして自分の意志を曲げるなら、それは他人の望む生き方をするということだったのです。空気を読むというのもそういうことかも。別にあちこちで喧嘩を売れというわけではありませんが。

 

実際問題として、自分にとってどうでもいいことなら波風を立てずに「ああそうだね」といっておけばいいのだと思います。自分にとって重要な事柄については、他人に気に入られようと意見を変えることは自分にウソをつくことで、それが心に残ってしまう。SNSなどのでいいねは素直に受け取ればいいのだけど、それを得ることが目的になって思ってもいないことを発表し始めたら注意だということ。

 

自分の人生を生きるためには、自分の頭で考える。自分自身を認め、他人の評価すなわち他人から支配されることから遠ざかる必要がある。

元々世の中の全ての人が同じ考えを持つものではないし、賛同が得られないからといって自分に価値がないと考える必要はない。何かをすれば反対はあるものだと覚えておけばへこむこともない。もう一度「一体、誰のための人生か」ということを思い起こせばいい。

逆に、自分が自由でいたいのだから人を思い通りにしようと考えるのがそもそも間違いで、人が自分の思い通りにならなくても、それは全く構わないとしなければ。

 

しかし人里離れて暮らす世捨て人でもなければ他人の評価が気になってしまいそうになります。そういった時に、再確認の意味でも、近くに置いておき必要な部分を読み返したい本ですね。(旧ブログにこの本のエッセンスと似たようなことを書いているので自分に合う考え方の本を探しているだけかも…というのはあります)

 

こういうのを読んだとき毎回書いていますが、結局はそう自分次第なのだということ。

もちろん他の重要なことも書いてあるのですが、いくつかの本を読んだ限りで「人生を楽しむ」ためにどうするかを一言で表せというなら最終的にはそこにたどり着きます。

賛成反対、何を言われたとしても、結局やるかやらないかは自分次第なのです。

日本人は心配しすぎ。完全を求めて結局何もできなくなってはいないでしょうか。まあ人生を楽しもうなどと気合いを入れて頑張る必要はなく、なんとなくやりたいようにやっていると自然と楽しいのだと思いますが。

 

またこの手の本では、怒りや悲しみなど感情が変化する理由を外的要因に求めず、自分の内部の問題としてコントロールするということが述べられます。考え方次第ということです。

雨は嫌だと思うけど、雨は単に雨という現象でありそれ自体に善し悪しはない。逆に読書が捗るではないかみたいなこと。しかしそのように悟るのはかなりの訓練が必要ですし、一生無理かもしれません。

考え方一つでつらい毎日を乗り切れるならそれでいいかもしれませんが、あまりにも理不尽だったり病気になるくらいなら、自分ではなく環境の方を変えてしまうのも有効な方法ではないでしょうか。要するに逃げた方が賢明だと思ったら逃げようということです。

 

これから大学生活とか社会人とか、若い人にプレゼントするのに最適な本ですよ。多分。

これを読めば、この先の人生で「自分を持って過ごしていく」ことのいい道しるべになると思ってもらえるのではないかな。特に最後の章がいいです。自分の人生を生きている人がどういう人達なのか細かく載っています。

他にもいいことが書いてあるので、またそのうち小出しにブログに書きますね(笑)

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コメント

  1. たいが(taiga) より:

    いやいや、楽しくて、ここに来ているのですよ~~~

    1. じゅんぺー より:

      >たいがさん
      私も皆様のブログは楽しみにしてます~。

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