『響~小説家になる方法~』(柳本光晴)1巻


小説の才能がある主人公「響」。彼女の高校生活開始からの話です。

「響」と幼馴染みの「涼太郎」は、高校に入り文芸部に入部する。唯一先輩の二年生部長「リカ」と、一年生の「かよちゃん」が新規に入部し、部活として存続できる規定の人数五人まではあと一人。

 

以降、そこそこあらすじを書いているのでご注意下さい。

 

一方、小論社という文芸の出版社で、雑誌「木蓮」の新人賞へ応募された作品の中にルールを守っていなかった作品がある。規定ではデータのみの応募だが、それは原稿用紙に直筆で書かれたものだった。

その作品を読み、ただならぬ才能を感じた「花井」という若き女性編集部員がいた。ただ、応募作には名前以外の情報がなく連絡することすら叶わない。

 

もちろん作品は規定違反で落選だ。だが、これは世界を変えるような小説だと感じた花井は、どうしても応募作を世に出したい。

著者に連絡がつかなければ後々問題となるのは承知である。しかし、花井は無断でその応募作を賞の選考リストに入れてしまう。

作品の著者と連絡が取れるのか。そして出会えるのか?という冒頭の流れ。

 

天才を表現する手法かもしれませんが、主人公、響の我が極度に強すぎやしないかと思う。

自分の考えと異なると、譲ったり、一歩引くことをしません。そして暴力的。

まあ、初めの文芸部でヤンキーと対峙する場面では、幼馴染みの涼太郎に対し拗ねて機嫌を損ねていたのだとしてもです。

リカとの本棚の分類、屋上でのチキンレースっぽいやりとりなど、まともな奴ではないと感じるような強烈エピソードが他にも出てくる。

精神的に大人な擁護者(涼太郎)が近くにいるので今までなんとかなったのかも。しかし、本当にヤバイ場所(どこだよw)で同じような行動をすれば、変な意地で命を落としかねないよ。

 

しかし、それだけ吹っ切れた主人公だというわけだけど。彼女は絶対的に自分の感性を信じ、他人のことは関係なくそれに従うことができる。

やがて編集部の花井だけでなく、文芸部の部長リカも響の才能のすごさに気づいていくのだ。

 

このマンガは2017年のマンガ大賞なので知名度が高いはず。

この作品の影響かどうかは知りませんが、以前、女子中学生と思われる生徒が本を熱心に読みながらこっちに向かって歩いてきたことがあるのよね(響が本好きでそういう感じなのです) 歩きスマホじゃなく。

おいおいマジか、まったく前を見ないよって感じw 広い道路ではないし、こちら自転車だったので万が一当たって怪我をさせてはいけないと停止しましたw

熱心なのはいいけれど、ほんと危険なので頼むから前を見て歩いてくれよ。(スーパー視野が広い人だったのかもしれんけど)

 

面白いよ。

主人公の性格にちょっとネガティブ表現をしましたが、これは天才的で普通じゃないという表現なので仕方がないのかも。

次回2巻に続きます

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