「サピエンス全史」上巻を読み終わり


前回途中でしたが、歴史というよりは過去の出来事や現状を踏まえ、人類がなぜそうするか、どうして現状がこうなっているか、人類(ホモ・サピエンス)について考察する本だと思う。

 

上巻で特に印象が強かったものは以下です。

人間のDNAに書かれていることは生物的に進化しない限り変わらない(しかも変わったとしてもゆっくり)ですが、価値観やイデオロギーなどの共同幻想は短い時間で移り変わることがあるということ。

 

ヒエラルキーや差別は支配する側が都合よく行くように考え出したものなのに、支配された本人たちがより強固なものにしてしまう。(下層に所属する成員が更に下層を差別してしまう)

帝国の支配は、支配された側が徐々に同化していき、しまいには数世代で本当に元からそちら側だったという信念にさえなる。(日本人も今、欧米の思想を受け入れている)

 

私が社会の仕組みとかを何となくどうでもいいと感じるのは、それが本質的なことではないからかもしれません。時代や場所によって変わるものですし、宇宙が従う物理的な法則のようなものではないから。だから逆に面白いという意見もあると思いますが。

 

貨幣(という考え方)は、現在では誰もが信じていて欲するものですが、それは皆が欲しいと信じているから欲しいのである。

ロボットやAIにより、将来あまりお金がなくても生きるだけの生活ならできるようになるかもしれません。

その時、貨幣を必要以上に欲しない層(生きていけるから別に贅沢しなくてもいいや。そもそも贅沢って何?金額差ほどの差なんてある?ブランドって何か価値があったっけ?という価値観を持つ層)が多く出てきて多数を占めたら世の中どうなるのかなと。根本的な「共同幻想」が変わりそう。資本主義の時代の次の時代っぽい。

 

この本を読むと、よくいわれる「手段が目的化している」というのが見えやすい気がします。

国家(元々の集団生活が大きくなった)などは人が集まって便利に生活するためのまとまりでしかないのに、国のためにどうこうするという考え方になることがある場合がある。

 

貨幣にしろ国家にしろ、古代のおまじないと同じように集団が持つ幻想で、それを信じることで知らない者どうしが協力し巨大化してきた。現在持っている自由、平等のような価値観だって普遍的なものではないということ。

 

あと例えば、言葉の使い方が本来と違うとかよく聞くけど、世の中は常に変化していくものだから、本来の○○とか、純粋な、生粋な○○とかもあまり意味がない気がする。(どの時点を正当とすればいいのか)

 

 

まとまりなく個別に引っ掛かった内容(と感想や自分の考えを混ぜて)を書いてしまうのでアレですが、上巻だけでも内容がありすぎて一度読んだだけじゃあなって感じ。下巻も予約済みなので、またそのうちです。

歴史の勉強というのは、年代順に細かくやる方法もあるでしょうが、いきなりこういう統括的な本を読んで興味をもった部分を掘り下げるという方式もありますね。この出来事については教室の誰々が詳しいとか、そういうのでもいい。

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