ここ半世紀でパラダイムシフトが半端なかった。なので古いパラダイムで書かれた本はとりあえず置いといて、先ずは新しいパラダイムで書かれた本を読んだ方がいい、ということ。
生きていると、今までの常識を覆して「え、そうだったの?」と感じることがあります。地動説後に天動説の本を読まなくてもいいでしょう、みたいな感じ。
古いパラダイムの名著は、さらに深く学びたくなったら読めばいい。本はたくさんありすぎるし、でも時間には限りがある。切り分けしていかなきゃしょーがないでしょって話です。
この本自体は各分野でのパラダイムシフトにまつわる面白い話をさくっとしてもらっている感じで、すっと読めます。
見出しとしては、複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義について。
脳科学の辺りは少しだけ読んだことがありますが、全体的に私には興味をそそる話が多かった。知ってる人は知っているのだろうけど、こういうのを上手く利用できている人には、そりゃ敵わんよなって感じ。
各章末にブックガイドがあり、この本を取っ掛かりに興味をもった所から参考にするのが良いですね。お勧めします。
「あとがき」で気になった部分
80年代にはNEC PC-9800のOSを専門にするプログラマがたくさんいたけれど、MicrosoftのWindowsの登場で駆逐され、その知識は無価値になってしまった。人文系の幾つかの学問は、同じような運命にある。
科学や技術は進歩するけれど、人は進歩しない。
古い風習でがんじがらめな頭の固い人たちより、(知のパラダイム転換を受け入れた)若い層なら効率的で衡平で合理的な「よりよい世界」をつくっていけるはず。
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