Amazonプライムに加入し、更にKindle端末もしくはFireタブレットを持っているといいことがあります。「Kindleオーナーライブラリー」で月に一冊無料で読めるんですよ。その枠で読んだ本。
ひと言で言ってみると、例えば「誰でも出来る○○の方法」などという近年巷に溢れる上っ面のノウハウより、根本的な人格形成を見なおすようにした方が生涯をより充実しておくれるだろうということです。
一夜漬けのノウハウでも雰囲気やうわべだけ取り繕うことである程度は通用するかもしれませんが、やがて深く付き合うようになってくるとそういう部分は気づかれてしまうので、その後はまあそういうことです。
七つの習慣によく出てくるキーワード
パラダイム(ものの見方、考え方)
パラダイムシフト(常識だ当然だと思っていたことや考え方ががらっと変わること)
個性主義(ここ数十年の自己啓発書などで見られる、社交的なイメージの作り方などテクニックに頼る上っ面で修正しようとする傾向)
人格主義(誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金律など人間の内面にある人格的なことを大事とすること。これを成功の条件に挙げている)個性主義は成長のプロセスを踏んでいないので根本的な解決は何もしておらず、すぐ破綻する。
言われればもっともなことが書いてありますが、結構ページ数の多い本なのでまあ相当にくどい説教という感じで耳が痛いです。自分の人間の出来てなさを思うと読んでいくにつれ辛くなりました(笑)
人格を磨くために精進するのはいいけれど、引きこもりがちの早期リタイア者にはもう一般的にいう社会的な成功は必要ないので、一つ目の習慣である「主体的に生きる」ってのを主に参考にして心がければいいかもしれません。その後は対人間がメインになってきますので。
だけど、あまりにも自分が立派な人間であろうと考えすぎると苦しくなるので、そこら辺はまあ適当に良い具合でやりましょうよ。多分頑張ろうとする時点でそこそこちゃんとした人なのだと思いますw。悪いやつはそんなこと思いもしないもんね。
内容は一般的な価値観で充実した人生を求めるのには普遍的なことのような気がします。
先ず主体的に生きて精神的に自立出来るようになろう。そうすると他者を信頼できる。(主体的な人どうしは精神的に相手に依存しなくてもよく、関係が互いにいい意味での依存関係(=協力、信頼みたいなもの)になる) そして相手を理解することに徹し、信頼関係を築いてWin-Winの関係でいけば、単独では為し得なかったことも視野に入るだろう。まさしくこれがシナジー効果(相乗効果)なのだ…みたいな内容です。
1+1が1.5になるのが妥協。1+1が8にも16にもなるのがシナジーですが、夫婦なんて子供がうまれれば物理的にも1+1が3とか4とかになりますし(ギャグですがそう書いてあったの)、いやほんとに大事なことなのですよね。私含め早期リタイア関係者は人間関係が苦手な人が多そうですけど。
良い言葉がありました。
「自分とは違うものの見方、考え方を知ることこそ人間関係がもたらす利点」
相手を言い負かしても論破しても自分がすっきりするだけで何もいいものは生まれないのでしょう。むしろ悪いものが生まれますね。一応聞く耳は持とうと思っているつもりだけど、人間が出来てない私にはなかなか難しい。他人は拒絶状態になってしまっていますし。
そろそろ自己啓発の本はお腹いっぱいです(笑) この本と「自分のための人生」をとりあえず繰り返し読めばいいのかも(この本は最初の推薦部分が長すぎていかがわしく感じるので飛ばした方がいいですw。あと宣伝臭がするのが嫌)
本の終わりの方に著者が妻と会話を通じて深く通じ合っていくプロセスを書いていますが、そういう風に関わり合えることを非常に羨ましく思います。私は離婚しているから、そこは学ぶべきものがありました。
最後に。
最近の世の中は厳しく、特にネット社会は匿名で他人を傷つけるのも平気で殺伐としているので、この本に出てきた話を一つまとめておきます。
皆が幸せになるため(いわゆるWin-Winです)に不可欠な人格の特徴は「豊かさマインド」を備えていること。それはこの世にはすべての人に行き渡るだけのものがたっぷりあるという考え方だ。
ほとんどの人は「欠乏マインド」で、すなわちパイはたった一つしかなく、誰かが一切れ食べてしまうと自分の取り分が減ってしまうという考え方。物事は限りがあり人生をゼロサムゲームと考える。
欠乏マインドのままではたとえうまくいっても手柄は独り占め。利益をサポートしてくれた人とさえ分かち合おうとしない。だから自分以外の人間の成功は喜べない。誰かが褒められたり、思いがけない利益を得たり、大きな成果を出したりすると、まるで自分が損をしたような気分になるのだ。
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勤勉、質素、節制、謙虚 この辺は母のお腹に忘れてきちゃったみたい。
最近の日本のニュースを見て驚くのは陰湿ないじめや引きこもりの多いこと。私が子供の頃は、せいぜいいじめっこの男の子に髪の毛を
引っ張られたくらいかな。よく泣いていましたけど自殺なんて考えなかった。後年になっていじめっ子の男の子とガソリンステーションで
ばったり。彼は私の赤い髪の毛が気になって触ろうとしただけでいじめるつもりは無かったって謝ってくれました。
>kakoさん
ネットも最近流行の「Noisy Minority」って言うんですか、ネガティブなコメントをしたりする人は少数なのだと思うけど、全体的に効率を求められ疲弊して殺伐とした気分になっている人はかなりいるのでしょうね。
最後の欠乏マインドですが、仲間内で何か突出すると陰湿になるコミュニティなら脱出した方が良さそうです。
また、私もスカートめくりはやったことはありますm(_ _)m