『これからの世界をつくる仲間たちへ』(落合陽一)を読んでみた


私はもう逃げの一手ですが、これから変わりゆく世界に対応しないといけない人たちに向けたもの。

印象深い部分をメモっておきます。

 

コンピュータに負けないために持つべきなのは何か

根性やガッツではありません。コンピュータは反復も飽きずにやるし、疲れも知らない。

コンピュータになくて人間にあるもの、それは「モチベーション」です。コンピュータには「これをやりたい」という動機がない。今のところはですが。

逆に言えば、何かに対する強いモチベーションのない人は、コンピュータに使われる側にしか立てない。

 

ウィキペディアに答えが書いてあるような問が浮かんだら、その質問自体にオリジナリティがない

思考体力の基本は「解釈力」。知識を他の知識とひたすら結びつける。

情報はネットや本から仕入れられるかもしれないが、そこから自分の考えをまとめ上げ、メッセージとして伝えられるエネルギーを持つのが「思考体力のある人」。

難しいね。

 

「成功」と「幸福」は同じではないよ

この世で一番幸せな人は誰か?

「ブータンの山奥で、いつか世界を変える(と自分では思っている)ビジネスモデルを作っている人」

ブータンは例えです。物質的には豊かでなくても人間的に幸せにいられるような場所で、自分の妄想の世界に閉じこもり、ひとりで世界を変える作戦を練る。

端からみたら変わり者かもですが、本人にとっては至福の日々。むしろ成功してしまったら、それは「成功」かもしれないけど「幸福」とは違う。

私も思うけど、セミリタイアブロガーの皆なが、お金に困らない状況で「どうやったらブログのPVが増えるか考える」日々は幸福そのものですよねw

実際にPVが増えると変なやつがよってきたりクソコメントが来たりで、更に何かメンタルコントロール術を体得しないと幸福感は続かない気がします。

要は自分の幸福とは何か?をしっかり考えておくこと。他人のキラキラした日常が羨ましく見えても、それが本当に欲することなの?ってこと。

 

「天才」ではなく「変態」だ

「秀才」は「処理能力の高いホワイトカラー」。これはコンピュータの得意なことでは?

「天才」はスペシャリストなのだけれど、できることの範囲が狭く、枠組みが特化されているイメージ。

人間くささがなく枠組みが特化されているとしたら、コンピュータとあまり変わらないのでは? コンピュータが現在と比較にならないほど高性能になれば、天才が勝てるだろうか。

しかし「変態」からは才能という言葉だけでは表しきれない猛烈な執念の様なものが漂ってくるw ここで言う変態とは、天才より比較的レンジの広い専門性を持ちます。

例えば「天才建築家」の職種は建築士ですが、「建物好きの変態」みたいなこと。「建物好きの変態」は建築士にもなれるし、建築素材や重機などの開発者になれるかもしれない。そういう考え方で。

もう一つ挙げれば、「天才ギタリスト」と「楽器好きの変態」みたいなこと。楽器好きの変態は、演奏だけでなく幅広くあれこれやれそう。

 

そんな感じ。

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