『物男』1巻。物男として何事にも動じないプロを目指す男


このマンガは「モノオトコ」というタイトルである。

物男とは、例えばイスやベッドなどの家具(物)として働く男たちのことだ。物に擬態する職業で、就業時間以外は普通に人として過ごしている。要は単なる職業なのです。

そこそこ1巻のあらすじを書いちゃってますので。

 

主な「物男」としての登場人物は以下の二人。

関戸直樹 26歳
物男歴5年 童貞

西村秀吉 56歳
物男歴20年のベテラン物男。後に西村カンパニーの社長となる

他に大角家具という会社のデザイナー「みどりちゃん」やデザイン部の女性部長、大角家具のカリスマ女子高生社長が出てきます。

 

まず、彼らは「物男」という職業ですが、それは生き様であり「物男」という哲学なのだということw

感情を殺し、感覚を鈍らせる。「モノ」として何があろうと決して動じない。それがプロフェッショナルとしての物男である。

(何を書いてるかわけ分かんねえw)

 

第一話ではラブホテルのベッドとして働いていた西村(ベテラン物男で、彼らはそういう仕事)ですが、年齢のために重さに耐えられずリサイクルされてしまいます。

そうリサイクル!物男は環境に優しいエコなのです。

 

その同僚の西村の末路を見て、関戸っち(主人公の若い物男)は物男としての将来に不安と疑問を感じます。そして他の仕事の面接を受けることに。

しかし「物男」としての前職は、一般社会の差別的な認識など厳しいものがあり、再就職はすんなり上手くいかない。(どうしよう~)

 

そんな折、関戸は街中で偶然にベテランの西村が消防のはしご車の梯子としてリサイクルされているのを目撃します。大勢の物男から成る見事なはしご車でした。

西村に協力して火災から少女を救った関戸っち。実は西村は高齢のためリサイクルされたのではなかった。自分で物男の会社「西村カンパニー」を興していたのです。(よかったね関戸っち)

 

その後、関戸はやっぱり家具に関係するメーカーで働きたいと面接に出向く。(その時、後述のデザイナーと繋がりができました)

その家具メーカーは「大角家具」。若干18歳で会社を任されたカリスマJK社長「大角ルミカ」は、「物男やばーい!、これからは物男が来る!」と西村カンパニーを買収することを即決。(いえーい展開早いぜ)

 

ということで、なんだかんだで、晴れて関戸は大角家具で働く事になったが……(でも実際は西村カンパニーですが)

 

ひじょーにバカバカしく面白すぎました。

仕事としてイスになる。すると女性が座ることもある。タッチしてイスのデザインに突起ができることもある。これはエロいのかエロくないのか。

 

「職業物男としての独特の世界観」に違和感がなければ楽しく読めると思います。(いや、違和感ありまくりでしょうw)

 

また関戸っちには、動かず何時間もぼーっとできる才能があり、その資質は物男として100年に一人の逸材でした。

しかし関戸は女性デザイナーと組んで新規にイスのデザインをする際、デザイナーの「みどりちゃん」に男を感じさせてしまったのです。モノとしては失格でした。

それは関戸がみどりちゃんに好意を持っていたためですが、困ったことにみどりちゃんは物男という存在を受け付けなくなってしまう。(当たり前です。よく見ればただの男なのよ~)

 

これではイスのデザインが進みません。

目指すのは人間をまったく意識させない本物の物男です。それはもう芸術品、アートなのでしたw

 

あらすじを書いても設定や世界観が何だかわからんですね、これは。実際、物男という概念に触れなければね。

「物男」。作者は永田一由氏。なんと主婦の友社から。完結3巻まで全部読んでるので続きも書くよ~。(続きを書いた。2巻へ

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