『俺が童貞を捨てたら死ぬ件について』1巻。なぜこんなことに?過去に戻り高校生をやり直す俺


「時をかける少女」など、タイムトリップする話はあれこれあれど、パターンは幾つかで似たものもある。

タイムトリップものなら「back to the future」が一番メジャーかもしれないが、あの映画は自分で意識的にタイムトリップができた。(思い通りじゃないかもだけど)

 

「俺が童貞を捨てたら死ぬ件について」は、(1巻しか読んでないので多分ですが)過去に戻るタイミングを自分の思い通りにはできない。

知っている所では「僕だけがいない街」のように、現状の何らかの不都合を解決するために過去に戻ってしまう類の話だ。

別パターンとして「我妻さんは俺のヨメ」というマンガあるが、そちらは現在と未来を行き来し、未来の状況を自分の思い通り(我妻さんと結婚している未来)にしようと現在で画策していた。

こちらは現在を変えるために、過去(高校時代)に戻る。

 

主人公のカズヤは友人に首を絞められて死んでしまい(現在)、彼と仲がよかった高校時代にタイムスリップする。

友人は30歳を超えて童貞だった。

高校生に戻った主人公は、自分がモテまくり友人から嫉まれたのが首を絞められるに到った理由ではないかと考える。戻った過去で同級生女子と絡もうとすると首を絞められるような感覚が襲ってくるためだ。

なのでモテてもやりチンにはならず、女子とは誠意を持って付き合った方がいいんじゃないか?の流れで、ハーレムだけどHには到らないという展開なのだろうなと想像してます。

 

実際、32歳営業職?という大人の余裕や言葉の巧みさで、知識はそのまま高校生に戻ったカズヤはモテ始めてしまう。

だが、元々の高校生活とは異なり先輩の彼女と関係を持たなかったことで、その後の運命の流れが変わっていった。

 

ちょっとしたことが別の何かの原因になっていて…という「バタフライ・エフェクト」の説明がSF好きな同級生によってされているが、それを繰り返すような展開になるのかも。読んだのは1巻だけなのでまだ詳細は不明です。

おもしろいので今後の展開に期待。全4巻で完結。(じゃあ全部読んでから書けよって話なんだよな~)

 

1巻の最後でもしや(死ななかった場合の)現在か?、単純に現在でまだ生存していた時点に戻ったのか?、と思われる部屋が出てくる。

一度戻っただけでなく現在と過去を行き来するのなら、過去のやり直しをすることで現在が変化していく様子を楽しめるのかもしれない。

(作:もりた毬太、画:若林祐介)

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