読んでない人のためにざっと説明しますが、
一般的に「普通」とされている生き方以外にも、どこかであなたに合う生き方があるはずなので探してみたらいい。
仕事がつらくてどうしようもなくなったら数年間会社から離れて、元気が出たらまた社会に出て働いたりすればいい。
家族にこだわらず一緒に暮らす相手を状況に応じて柔軟に組み替えていったり、そういうのを流動的に選べばいい。
というようなことが書かれた本です。
世の中、面白い人は結構いると思いますが、今までずっと世間一般的に良しとされる考え方を持って生きてきている人の方がまだまだ多いはずです。
ちょっと一般的な流れから外れると、こうするべき、こうでなければならないという今までの生き方に従うのは困難ですよね。
あまり自分にプレッシャーを与えても良くないし(精神の強い人はそれをバネにできるだろうがそうでない人もいるのよ)、まあ、もっと柔軟に緩い感じでいってもいいんじゃないだろうかということです。
その方が生きやすい人もいるのだろうし…というか、そう考えないと生きていけない人が増えてきたんじゃないでしょうか。昔よくいたバイタリティーお化けみたいなおっさんも少なくなっているような気がしますし。(私の周りでは見なくなっただけかもしれませんが)
(以前読んだ「ニートの歩き方」に感化されたのかもしれませんが)考え方にほぼ賛同というか、やっぱり自分の考え方と一番近い気がします。なので、この本は今までそういった働き方、生き方などについての本をあまり読んでいない人には特にお勧めします。
普段ぼんやりと思っているけどもやもやして自分ではうまく言えないこと、それを文章にして万人に分かりやすいように平易な言葉で書いてくれるのはありがたいと思いますよ。
長年(といってもここ数十年とかの話)普通とされてきた形、それはそれでいいけれども、やっとそこから外れても生きていけるような感じになってきたと思うし、
(そうなってきた風を感じたから私も退職できたんだと思います。そうじゃなければ精神がおかしくなるまで勤めていたはず)
結婚してもいいししなくてもいい、家族で住んでもいいし誰かと家をシェアしてもいい、またそれがずっと変わらないと思う必要はなく、変わっていってもいいではありませんか。
人間が幸せに生きる為に考えられたシステムが、現状に合わなくなったり、逆に我々を窮屈にしているのなら、そのシステムから外れて生きるのもひとつの手です。そういう人達を応援しましょう。
著者のphaさんがシェアハウスをやっているのは御存じかと思いますが、シェアハウスの話もそうですし、緩い感じで人と繋がったり適当に集まりを作ったりというのが出てきます。人は居場所があれば大丈夫というような話です。
そうやって自分で動けるのがえらいなあと思うところ。私は基本的に一人でいるのが好きなので今のところは積極的にそうしようと思わないのですが、人間まったく誰とも話さず一人でずっといると気分的にちょっとあれな場合もありますね。
自分もネット以外でそういう風にやれるといいなとは思うのだけど、私は実際誰かいると疲れてしまうということがあって、その部分がなかなか難しい。たまに広めのボロ物件を買って公開したらどうかなと一瞬思うことはあるのですけどね。
今はそれこそたまーに大通公園のベンチに座って見るともなしに他の人を眺めたり、ショッピングセンターのフードコートで30分くらいぼけっとしてみたりしますけど、直接人と会話するより、たまに周囲に人がいるくらいの方がちょうどいいのかもしれないです。
ほぼ引用と受け売りw
人間は誰でもいつ予想外に困った状況になるか分からないものだ。
これまでの日本社会ではそうした時の保証の役割を会社とか家族とかにかなり丸投げしてしまっていて、「会社や家族に属さないような<普通>から外れた変人は知らん、自己責任だ、勝手に死ね」みたいな感じだったりした。」
今は会社も人生を面倒見てくれないし家族も結構破綻する。自己責任は50%くらいに考えておくのがちょうどいいのではないか。
あと、それぞれの個人が変わっていくことで、世の中はゆっくりと変わっていく。ということ。
あとがきで、本を出すのがゆっくりになったことについて、「働きすぎて死ぬのはおかしい」という内容の本を書くために働きすぎるのは何やってるんだという感じがある、という部分にはシャレが利いていて良いなと思いました。
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