たまたまミスった宇宙人によって、機械の身体に復元されてしまった二人の話。
着陸か何か分かりませんが、宇宙船が公園に現れた拍子に近くにいた知的生命体2体をたまたま破壊してしまう。
宇宙人側の事情でその知的生命体(人間です)を復元しないといけない。
そして復元用としては兵器ユニットしか所持していなかった宇宙人は、超高性能で危険な兵器ユニットを用いて、外見はそっくりに記憶もそのまま二人を復元した。
だから特に二人が全能のパワーを持ってしまったことに意味はなく、ちょっとした神の気まぐれみたいなものです。
登場人物の一人は疲れたサラリーマンのおっさん「犬屋敷」。家族に疎まれ余命宣告もされたばかり。機械になってしまったが、せめてパワーを使って人間らしい良いことをしようとする。
だが、もう一人高校生の「獅子神」は、機械のパワーを自在に使いこなし酷い事を始めてしまった。そしてそれが引き金となり最愛の人を失ってしまう。
続きはどうなるのかって感じ。
なんか色々と切ない話なんだよなあ。
ネタバレしますので観たり読んだりするつもりの人は以降を読まない方がいいかも。
人は自分が受け容れ難いような状況に変化したとき、自分の生きている証しみたいなものをどう欲するのかみたいな話だと思いました。
具体的には自分が地球上に存在しないような高性能な機械になってしまうのだけど、記憶や考え方などはそのままという状態。感情もある。なのに実際の自分は既に死んでいて、機械の中に何故か自分がある状態なのです。
オレって何なんだ?で、何かが崩壊するんでしょうね。
しかも身体は思ったことは何でも実現できるような超高性能なマシーンなので、やろうと思えば何でもやりたい放題。
エネルギーは水らしいけど、食べ物や性欲のような身体的欲求はなくなっているのでしょうね。なので普通の人のようにそっち方面の欲求を満たすことにはならず、生きている実感を得るために極端な方向に走るのですが。
犬屋敷(初老のおっさんの方)は人を救う方面にその感覚を得るし、獅子神(高校生)は人を殺す方に走ってしまう。
ただ獅子神も友人と自分を匿ってくれたクラスメイトだけは救いたいという感情はあり、犬屋敷氏との激しいバトルの末にラストに繋がるのですが。
最後のアルマゲドン的な終わり方よりも、途中の感情の移り変わりや、彼ら(特に高校生)の葛藤を見る話なのかな。
善悪という構図じゃなく、特に高校生の獅子神に感情移入というか、彼の理屈を理解できるとより面白いのかも。
2ちゃんで安全な場所から書き込みする奴らをやっつけるあたりは不謹慎ながらちょっと爽快感を覚えてしまいました。他はさすがに理解できませんが。特に最初の一般家庭のは観るのを止めそう。
あと獅子神が大量殺人を始めて酷い状況になっても、人々が何故か自分は大丈夫だと人ごとみたいに思ってるのも不思議ですよ。会社に行ったり学校に行ったり。まあ休んで家にいても状況は同じかもですね。
GANTZが有名な奥浩哉氏の作で、マンガは10巻で完結。アニメの方は11話までとなっとります。
本当はマンガの方で読みたいのだけど、プライム会員で観る分には追加資金が不要なのでアニメで観ちゃってます。ラノベはアニメでいいと思いますが、マンガ原作はマンガですもんね。
2巻まで読んだので話の発端は知っていたのですが。犬は大丈夫だったんだっけ。
*暴力的な表現があるので視聴は注意です。私はGANTZの方がキツかったけど。
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