一生の趣味として曲作りやボーカロイドは如何だろうかという本。興味があるのでKindle版を購入して読んでみました。
音楽をやるからといって皆がプロを目指すわけでもないし、DTMは囲碁・将棋のような感覚でずっと続けられる趣味なのではないかということ。
また、3分の長さがある楽曲をいきなり目指さなくても、5秒のジングル的なものや10秒の着メロを作るだけでも楽しい。Aメロ、Bメロを飛ばしてサビの部分だけを作ってもいいし、自由な発想で楽しめるのがDTM。(着メロはコンテストサイト等もあるそうで一つの文化)
本書は知識編から始まり、ボーカロイドの歴史にも触れている。うっすらとしか知らなかったけど、ここで紹介されただけでも既に結構な歴史の流れがあるのだね。
次いで環境準備編として必要な機材やソフトウェア。
初心者で気軽にやってみたい人、また使える費用によってはランクが上になる機材を紹介している。
とりあえず試してみたい場合は無料の体験版やシェアウェア等も紹介。フリーでも「UTAU(http://utau2008.web.fc2.com/)」などは独自のコミュニティが存在する。
VOCALOID自体の最新バージョンは、5のようですね。
ソフトウェアとしては、有名どころの初音ミクや巡音ルカのV4X(めぐりねルカ)を購入すれば、Piapro Studioというボーカルエディタやミク、ルカの音源が付いてくる。
初音ミクや巡音ルカというのは歌声のライブラリで、ボーカルエディタで編集した曲をミク、ルカなどの声で歌ってもらうイメージ。(もちろん男性ボーカルもある)
作曲に必要なStudio One Artist Piapro EditionというDAW(Digital Audio Workstation)も同梱され、個別に用意しなくても一通りのものが揃うようです。(ゆくゆくはアップグレードする必要が出てくるかもですが、とりあえず初心者には十分)
その後、本の内容は、ソフトに慣れるため、先ずは好きな曲を耳コピしてみるとか、市販の楽譜を打ち込むとか、具体的な楽しみ方に入っていきます。
28%読んだ辺りで、いよいよ作曲編の開始ですね。コード進行でも小室進行とか書いてあり、そういうパターンがあるのだね~。
音域とか(音域.comーhttp://music-key.com/ーというのがあるのか!)、BPM(beats per minute)とか基本事項の解説もある。
そして作詞編、編曲編と技術的な基礎を学んで、いよいよ実践編へという形。
実践編は著作権や二次創作。公開する場合はどこでどうするか等。どれか一つ、特定の具体的なソフトウェアの使い方というものではないので注意です。基本的に音楽的な手法や、VOCALOIDに関する汎用的な知識。
ただVOCALOIDエディタや代表的なソフトについては参考情報があります。
偉大なるボカロの先人が苦労した情報や、確立した手段を公開したものなどがネットに有り、その在処も参照できるように掲載されていて親切。自分で再発明するより、先ずはざっと見ておけばいいかも。(ギターの打ち込みは若干難しいらしい、とか豆知識が~)
本として結構なボリュームがあり初心者に必要なことは一通り書かれている様で、DTMに興味がある人の導入に良いなと思いました。(ほんとに初心者の導入の一冊目として)
音楽の専門的なことは難しい部分もあるので、なかなか分かりませんけどね。ソフトも実際に触ってみないとわからんし。
私は今は演奏する方を練習しているのですぐには手を出しませんが、徐々にDTMもやっていってしまいそう。また自分なりに知識を得たら何か書いたりしたい。
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