舞台は私立巡ヶ丘学院高校。
初めは学校に寝泊まりする学園マンガかと思いました。しかし、校舎や校庭が妙に荒廃しています。
生徒がスコップを持っているのも何かと思ったけど、どうやらマジに武器の必要があるみたい。
校内にはバリケードが築かれている。彼ら?に侵入されやむを得ず戦うこともあるようだ。
1巻を読んだだけではまだちょっと不明(明かされていない)ですが、妄想なのか、作品の時系列がもしかすると行ったり来たりしているのかもしれない。
記憶を失ったのか、何も知らない「ゆき」の存在はなぜなのか? 次巻を読み進めるにつれ、謎は徐々に明かされていくのだろう。
それなら初め「ゆき」が学園生活部を忘れ、うっかり家に帰ろう(=学校の外に出よう)としたのは危なかった。どういうわけか、ゆきだけが現実に気づいてないようで周囲の仲間は彼女を守ろうとしている。
めぐねえ(学園生活部の顧問)が上手く部活に誘導してあげていたけど。
その辺りも含め、危険に対処できるよう、学園生活部には「夜間は一人で出歩かない。必要な場合は二人以上で。」という旨の決まりがある。
購買部の在庫があるのだろうか、食料は乾パンや屋上の家庭菜園、電力はソーラーパネルで賄っている。雨の日は電力が足りず、キャンプ生活のように電気無しで楽しむ。
やがては購買部の在庫も切れ、外に出る必要が出てくる。外には…
(この辺りのことは巻末の学園案内パンフレットに記述があります。巡ヶ丘学院高校は、それ自体が街として生徒が様々な社会経験を積めるようになっているようです。
屋上には菜園、校外に農場、浄水設備を擁する。太陽光パネルや近隣の河川を利用した水力発電で校内の電気を賄っているらしい。災害時の拠点としての想定もされていました。)
1巻の最後、残った彼女たちは、風船や鳩に乗せて手紙を出した。巻末の学校資料に掲載された校歌も、何かを表しているようなおどろおどろしさだ。
近頃(私が若い頃と比較してのここ十年来という感覚。若い人には当たり前だろうけど)のマンガで一つ学んだこと。萌え絵+シリアスな展開というパターンが存在します。
ラノベ台頭ということなのかもしれませんが、コミックジャンルの枝葉の広さや進化は凄まじい。
過去にはシリアスなストーリーはそれなりにシリアスな絵でした。ミスマッチやギャップという感覚が相乗効果を産む。ストーリーなりの絵柄だったらどうなるものでしょうか。
誰かが考えたのだね。「とりあえず、何でもJKと組み合わせてみよう。」と。すると、それなりに面白くなる。
ちょっとアニメの方を観てみましたが、主人公のしゃべりが子供子供し過ぎてツラかったorz 漫画の方は大丈夫ですが。
作:海法紀光、画:千葉サドル
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