無知のヴェール


二人でピザを分けるとき、もめずにお互いが納得する分け方。

片方がもう一方にナイフを渡し、「君が好きなように切り分けてくれ。僕は好きな方を取るから。」と言えばいいというやつ。

それよりも我々が生きている社会はもっと複雑になっている。いろいろな立場の人がいる。

 

無知のヴェール

自分自身の位置や立場について、全く知らずにいる状態を「無知のヴェール」という。例えば自分が金持ちか貧乏か男か女か、年齢は?出身は?人種、宗教、職業は何か、そういうことを知らないと想像する。

先入観や利害関係を持たず、自分がどのような立場かわからないものとし、どのようなルールなら受け入れられるだろうか。どの立場、状況になっても、(最高だぜとはいかないまでも)まあ仕方ないかとそれほど不満を持たずいられるか。

 

なるべく辛い人が少なくなるように全体の利益を考えルールを決める。各自、自分がどの立場になっても「そこそこ納得。まあ仕方がないか」と思えるようにする。

現実世界では実際の立場があり、人は我田引水で現状の自分に都合が良い主張をしてしまう場合が多い。自分がどの立場なのか知り得ない状態で、世の中の根本のルールを考える。

 

基本的に個人的な活動や言論は最大限自由にする。

けれど、その中でも、社会的または経済的な不平等を、機会の均等を図りながら最も不遇な人々の利益を最大化する。

自己責任というけど、運の要素はかなり大きい。

 

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