『銀河英雄伝説』は「野望篇」に突入しました


先日、銀河英雄伝説のスタート、黎明篇を読み、次の野望篇に突入しました。

 

野望篇をざっとおさらいします。

 

黎明篇の終盤、帝国の皇帝が代わりました。新しい皇帝はまだ小さく、お飾り状態です。

時代は封建制の頃のようにも感じられますが、貴族たちはそれぞれの思惑から二分します。新進気鋭のラインハルト派と、長きに渡り強大な権力を保持する貴族派とに分かれ争うことに。

 

ラインハルトは帝国内での紛争の間に自由同盟から攻撃されないため、自由同盟に内通者を送り込み、混乱させようとしていました。

自由同盟のヤン・ウィリーの方も戦略としてそれを読み、秘かに反乱分子を探ります。

 

ということで、この野望篇は「帝国」、「自由惑星同盟」共に内戦を抑える展開となりました。

その戦火の中、それぞれラインハルトとヤン・ウエイリーの立場は確固たるものになっていきます。(ヤンの方は軍を引退したく、それは望んでいない)

ただ、上に駆け上がるにつれ背後の敵も大きく狡猾になっていく。既得権益を持つ者の正義とは自分たちの特権を守ることなのでした。(だから仕組み的にそうならないようにする必要があるね。)

 

キルヒアイスについては予想もしませんでした。残念な展開。引き続きラインハルトの相談役となり、暴走を抑える良心の役割だと思っていましたが。

 

次回「雌伏篇」です。

雌伏:将来に活躍の日を期しながら、他の下に屈従すること。

今回で二人はほぼ軍部の頂点に立つわけだけど、シビリアンコントロール的なあれで、次回は腐敗した政治家に苦しめられそうな雰囲気ですね。耐える時期みたいな感じかな。

面白くなってきて、次、次と止まらなくなりそうですが、じらしながらゆっくり読みますw(Mなのか?)

 

 

以下、名言集?です。引っ掛かった言葉。

ヤン
「どれほど強大な帝国でも必ず滅亡し、いかに偉大な英雄でも権力を握って以後は堕落する。」

バグダッシュ
「主義主張なんてものは、生きるための方便です。それが生きるのに邪魔なら捨てさるだけのことで。」

ヤン
「信念とは願望の強力なものにすぎず、なんら客観的な根拠を持つものではない。それが強まれば強まるほど、視野はせまくなり、正確な判断や洞察が不可能になる。」

ヤン
「無理をせず、気楽にやってくれ。かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、たいした価値のあるものじゃない。」

ヤン
「政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。それは個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂をとってもそれを批判することができない状態を、政治の腐敗というんだ。」

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