このタイトルは
・「働かない社会」を一生懸命につくるのか
・「一生懸命に働かなくてもいい社会」をつくるのか
(多分ねらって)わかりにくい。
一部の非凡な人は別として、一般人が仕事で無理をし過ぎなくてもいいように、ワークライフバランスがメチャクチャになるほど一生懸命には働かなくても回っていく社会をつくるということだと思うけど。
個人的にはAIなどを活用し「働かなくてもいい社会」を必死こいてつくって欲しいですが…
成果主義のように、経営側で欧米の都合の良い部分だけを採用し、デメリット(労働者が享受できるメリット)は採用しないとなると、労働者の待遇だけがダウンすることになってしまう。
ホワイトカラーエクゼンプションを導入する話があったが、どのようにすれば現在の雇用の問題を解決していけるのか、欧米と日本型の雇用について考察し提言する内容。
もう人に読んでもらう用にしっかりと書くのは面倒くさいのでごめんなさい。
基本的にホワイトカラーの話ですが、誰もが総合職を目指したいわけでもないし、派遣などの働き方についてもある程度考察あり。
「欧米は仕事に人をつけるが、日本は人に仕事をつける」
これは双方とも良い点悪い点はある。
図表を引用させていただきました
欧米:
欧米では「あるポスト」で採用されたので自動的にそれ以上になることはない。
経営者の思いつきで別の想定外の仕事をやらせるような自由度は少ない。
しかし労働者もそのポストの仕事内容が合わなければ辛い。救済はされないので会社依存はできない。
あくまでポスト契約で、社内で上位のポストの空きに応募するのと、ライバル企業の似たようなポストに応募するのと感覚的にはさほど変わらない。
ポスト自体が不要になれば解雇となる。
同一労働同一賃金でポストの要件を満たす即戦力が欲しいので、そのポストの業務に習熟した人を採用しがち。若者が採用されにくくなる。
欧米でもエリートは働くが一般社員は働かない。一生ヒラの人生は給料は少ないけど仕事を頑張らなくていいように、かなり初めの時点ではっきり分かれている。
日本:
日本は会社という大きな袋に入る。社員を自由に動かせるが、トレードオフとして表だって首にしにくい。
日本は自分で上に行かないという宣言をしないと、出世したいものだと思われてエリートを目指す群と同じように働かされる。
ポスト雇用でないため、雑務から始まり徐々に複雑な仕事を任せていく。業務に習熟していない未熟な者を受け入れられる良さはある。(但し年齢が上がると給与を多くする習慣のため未熟で受け入れられるのは若者に限られるが)
ある程度の業務がこなせるようになっても給料が上がり続けると、会社は給料分だけ働かそうとして業務が高度になっていくが、誰もが社長や役員にはなれないので、その段階はどこかで終わらせてフラットにした方が良いのでは。
日本と欧米のメリットデメリットや今までの慣習を考え、本書では段階的に欧米型に移行するのはどうか。ある年齢までは日本型で働き、中盤からは欧米のポスト採用、というよりはゆるいが「職務限定雇用」にしたらどうかという提言をしている。
働く方も給料が増えないのと引き替えに、自由に休めることや長時間労働をしない(いや毎日3時に終わるとか)生活を手に入れるよう意識を変えてみたらどうでしょう。
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