「筒井康隆、自作を語る」


私、主に筒井作品を読んでいたのが高校生、大学生の頃で、上手に言葉にはできないんだけど、文章で笑わせてくれる以外に何だか凄いなあというのは感じていたわけです。

 

この本、前半は「筒井康隆コレクション」奇数巻刊行時に開催されたトークイベントの再録、後半は徳間から刊行されたテーマ別自選短編集の巻末に掲載されたものということです。

こうしてまとめていただけるのはありがたく、今になって裏話というか、個々に作品のできた経緯や思いなどを知ることができるとは嬉しい限り。(ファンがアイドルの裏側を知りたいみたいなのと同じ)

もちろん登場する小説の細部までしっかり覚えているわけじゃありませんけど。

 

石川喬司氏のたとえ話だと、

「星新一がみつけたSFの国を、小松左京がブルドーザーで整地して、筒井さんはスポーツカーに乗って口笛を吹きながら最後に来る」

というのがあるそうで、でもご本人は自分が一番苦労してるんじゃないかという風にすら思うと。

私も中学校の国語の先生に星新一氏のショートショートを教えられて読みましたが、確かにそちらが先でしたね~。

 

巻末に全著作リストが載っていて、資料的価値が高いです。これは保存しておきたい。

そのリストを見て、物置のなかなかたどり着けない場所に仕舞い込んでしまった筒井さんの文庫本を発掘して読みたくなりました。かなりあります。

退職後のマンションを売却する時に整理したまではいいのですが、なんであんな場所に入れ込んでしまったのか。でも多分大事だったんでしょうw

-<「本の感想など」カテゴリーの他の記事もみてね >-

-- 記事一覧ページへ --



Pocket

同じカテゴリーの記事

  • 金の無駄ではなかったと思えること金の無駄ではなかったと思えること これは人によって感覚が全然違ってくる話なのですが。   今までの人生で金の無駄だったなあと思うことは多々あれど、お金を潤沢に使えなくなっ […]
  • ヘッドホンが蒸れるヘッドホンが蒸れる 暑い時期はヘッドホンが蒸れるんですよね。音は特に文句ないんですが、蒸れないヘッドホンってないですかね。 耳に入れたり耳自体を押さえつけるタイプだと疲 […]
  • 033「憂鬱な朝の歌」033「憂鬱な朝の歌」 仕事が嫌過ぎて、平日の朝のクソどうしようもない気分を書いてしまいました。 そんなことを書いていないで、もっといい前向きな歌詞にすれば共感されることも […]
  • マンガ英語版(サブスク管理)マンガ英語版(サブスク管理) 漫画のサブスクですが、初期段階としてはある程度目ぼしいものを読んだので、一旦ブック放題を止めてBOOK […]
  • 赤魔導士、青魔導士を始める赤魔導士、青魔導士を始める FF14は少しずつ他のジョブにも手を出そうかなという状況。赤と青の魔導士を少しだけやってみました。白と黒もありますがまだです。 赤魔導士は攻撃の動き […]
  • 三度目の正直三度目の正直 何の試練か災害続き。台風も地震も大変だけど、こちらからは無職の日常をお届けします。 でも札幌の私がいた元町辺りも結構な震度だったみたいで... 多少 […]
  • 「未来に先回りする思考法」(佐藤航陽)「未来に先回りする思考法」(佐藤航陽) お名前は「こうよう」かと思ってたら「かつあき」さんなんですね。「お金2.0」の人。 半額のときに買ってみた。お金2.0は図書館で予約待ち中。 […]

SNSでもご購読できます。