読み途中の本から。
本に書いてあることは「命題知」。
これは知識を得ることで、それ自体は有益である。
しかし知識がある人も愚かなふるまいをすることがある。機転が利いたり、ハプニングに冷静に対処できたり、論理的に考えられたり、人はそういう人に対して頭がいいと感じる場合が多い。
頭が良いと感じられるには、何々のやり方を知っているというような「方法知」を得る必要がある。
しかーし、命題知を知るだけでは、なかなか方法知は身につかない。
もちろん方法知に役立つ命題知というものもあり、役に立たないわけではない。
一般に、
・自分の能力のみが重要である場合→「命題知」の重要度は高まる
・他社とのコミュニケーションを必要とする場合→「命題知」の重要度は低くなる
それは偶発性に対処する必要があり、それこそ頭のよさが切実に問題になってくるから。
なぜ「頭が良くなる系の本」にハマってしまうかというと以下。
競争社会は我々に不安を抱かせる。
コンプレックスにはルックス、経済力、知的能力という源泉がある。
本を読むだけでルックスや経済力は改善しないし、美容整形や投資などの具体的なリスクを伴う。
しかし本を読むだけならリスクは無いし、もしかしたら知的能力が向上するかも(ルックスや経済力より向上させやすい)と考えてしまう。
自己啓発本とか、私はそういうの全般が好きでいけませんが、大きくは不安産業、コンプレックス産業という括りなのかな。
もちろん知識は得られるのでまったくの無駄でもない。
だけど、うんちくばかり増えても…ということかなあ。しかも、そのうんちくもしばらくすれば忘れてしまうしw
広告とか
-- 記事一覧ページへ --
(next)Keep the 「BOTTOM LINE」 »
« 惣社公園(prev)