お名前は「こうよう」かと思ってたら「かつあき」さんなんですね。「お金2.0」の人。
半額のときに買ってみた。お金2.0は図書館で予約待ち中。
これから何か自分で頑張ろうと思っている優秀な人には参考になるかも。こっち系の知見がないので深いのか浅いのかわかりませんが、なるほどと思うことは多し。
(本の投稿はメモ的な感じで自分用に書くことも多くなりそうでスマソ m(_ _)m)
重要な要素はテクノロジー。
そういうとITと思いがちだが、石器から紙、貨幣、電気という生活を一変させてしまうもの。最近ではネット。
この本では
・テクノロジーの進化にパターンが隠されている
・ネット中心の新テクノロジーはシステムをどう変えていくか
・テクノロジーの進化はどんな問題をもたらすか
・未来を予測したうえで、個人はどう意志決定をすべきか
に注目して考察している。
「地図を捨ててコンパスを持つ」
地図の図形が永遠に同じ場所にあるという前提が崩れてしまった。コンパスを頼りに進む方向を変えつつ進む。
しかし皆がこれをやり始めた結果、戦略として意味をなさなくなった。やはり時代に先回りする必要がある。
その考え方。
・効率化の罠。今も本当にそれをやる価値があるのか。
・原理から考える。そのシステムがどんな必要性を満たすために生まれてきたか。
・テクノロジーを知る。使い方、ポテンシャルは多くの人が知るが、なぜ出来て、どんな課題を解決して来たか。(原理を知れば別のアプローチの出現がわかる)
・タイミングの見極め。早すぎでは受け入れられないし遅くては意味がない。
例えが上手くてわかりやすい。タイミングについては「チケットとリソースを持って、ちょうどいい電車を待つ。どのくらいの距離先に行くかわからない。遅すぎると満員」みたいな…
・しかし何が当たるかはわからない。逆に一定の基準を超えていれば投資して、一つでも当たればokというのがポール・グレアム方式。
・ルールがある所では戦わない。(既にやっている人がいるからルールがある。誰もいない場所に行くべし)
本書の話題としては以下のものがありました。
ネット
宇宙開発
ベーシックインカム
VR
暗号通貨など
新しいテクノロジーが生まれると、人間がつくった概念は変化を余儀なくされる。
貨幣(価値を便宜的にやりとりするための概念)
→電子化という概念を獲得する
→国の通貨、企業の電子マネー、暗号通貨どれもが価値の保存手段として同列に考えるようになる
→価値の保存手段が多様化
→「貨幣」そのものでなく、根源である「価値」そのものを重視
貨幣は価値の媒介手段の一つにすぎない
価値というのは、セミリタイアや無職関連でいうと寝太郎さんやphaさんのような有名な人なら、何か思いつけば賛同して手助けしてくれる人がいる。そういう価値を既に持っているということ。
財務諸表はデータ化される前の指標。記載できない価値がでてきた。
あるシステムは、社会に浸透してしばらく時間が経つと「どんな必要性を満たすために生まれたのか」という目的の部分がかすんでしまい、そのシステム自体を維持することに目的がすり替わってしまう。
価値そのものの重要性が高まる。
資本主義経済の中で(便宜的な呼び方として)価値主義、評価経済と個人の経済システムの幅が広がっていく世界。どちらが優れているじゃなく、どちらが自分に合っているか。好きな方を選択できればいい。
評価経済という考え方については、前に読んだ「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」にも出てきた。
無職に関連が大きい話題ではベーシックインカム。
ロボットに仕事が奪われる。これは労働が人間に必須で、仕事がなくなれば稼げなくなり生活ができないという前提。
しかし「労働者として働き、賃金を受け取り生活する」というスタイルは人類にとって不変ではない。テクノロジーと経済の進歩で労働から解放されていっている。
企業によるベーシックインカム。
優秀な人材を集めるために、最低限の生活を保障する手段は貨幣とは限らない。衣食住など生活に必要なものが保障されるシステム。
顧客に対してはベーシックインカムと言ってしまうとあれだけど、フリーミアムが進んだ感じなのか?
基本的にはAIやロボットで製造コストが下がり、ものの値段が下がっていけば、それぞれの企業は自国(企業がもう帝国)に囲い込むためにあれこれ提供する場合がある。gmailだって無料なのだし。
IT以外、衣食住もコストが下がり、それ以上のリターンを得られると企業が判断すれば、無料に近づけていくことは可能。
(例えば、企業が住居を提供する代わりに顧客はあらゆるデータを提供するなど。決まったメーカーしか使ってはいけないとか。選択肢の一つとしてで、当然乗っかる乗っからないは個人の自由)
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