これで今のところのphaさんのは全部読んだはず。
「移動時間が好きだ」は読んでないけど「ひきこもらない」に収録されているということでいいのだよね。
もう一度全部読み返してみたいけど、今持っているのは「持たない幸福論」と、この「ひきこもらない」だけ。
電子版だから残っているのですが、働き方や生き方関係の本はブックオフに持っていかなければ良かったかも。でも特にミニマリストじゃないけど、もうあれこれ個人で所有しておかなくてもいいですよね。
いつも漠然と心の中にあり、だけど明確な思いとしては出てこない。phaさんはそういうことを文章にしてくれるので読んでます。
私は学生時代、古い四畳半に住んでいました。広い家に住んでいる人はそうでもないかもですが、狭い部屋にひきこもってばかりいると、煮詰まるというかおかしな感じになってくるときがあります。
この本には、ひきこもらずに家を出て街に遊んだり、適当に旅したり、意味もなくふらふらしたりという、変な感じになりそうな場合のphaさんのやり方が書かれているのだと思います。旅や街使いのエッセイ集という感じ。
街を家の延長のように使う。生活に必要なものを街に外注していく。例えばコインランドリーや風呂。そうすると、所有しているよりお金はかかるが、初期費用や家賃が抑えられる。
住居の居室以外の設備を共用するとシェアハウス。それを一歩進めて、眠る場所以外を街に外注する(都市の不特定多数の人とシェアする)と、phaさんが今やっているような暮らしになるのではないかということ。
私が子供の頃住んでいた家は風呂もなかったし、昔は一部そういう感じのとこありました。余裕ができると共同で使用するのが嫌になって皆家に風呂を作るようになったということだけど(近所に銭湯もなくなってしまったし)
だから逆行というか、個々の生活レベルが上がってしまった暮らしがあまりにも生活費がかかるのなら、ちょっと昔の感じでもいいんじゃないのという気はします。今は子供の頃と違ってネットカフェもファミレスもあるし、当然ながら昔よりも街で過ごし易くなっているし(小銭があればですけども…)
あともう一つのメインは「旅」について。
旅の効果としては、つまらない日常を旅に出ることで一旦リセットする。
そして回復した気分を元に、新たにまた日常を開始する。というのがあります。
内容としては、旅先で何をするというのでもなく、高速バスや電車からの風景を眺めたり、安いホテルに泊まってさほど普段と変わりなく過ごし帰ってくるというもの。
早期リタイア後に旅をしたいという人は多いけれど、もし旅を永久に続けるとしたらどうだと考えると、旅自体は日常になりルーティンっぽくなってしまいますよね。
けれど、旅先というか自分がいる場所を変えることはできるし、早期リタイアも初めの開放感がなくなってマンネリっぽくなっても、そういうもののような気がします。それが上手くいっている証拠みたいな。
一通りあれこれやりきって、結局はひきこもってしまえば、ネットがある今となっては何処にいても大差ないですし。
しかし、これを読むと旅よりもサウナに行きたくなりますよねw
サウナは私の地元ではスーパー銭湯にあるくらいだから車で行かないといけません。
あとスポーツクラブは運動の後にサウナに入るのが楽しみで通ってる部分がありました。スポーツクラブは10年ちょっと通っていたかな。
地元でいいサウナ探しておこうと思うけど、多分遠くて自転車じゃ通うのは厳しいかも。夏は汗かいちゃうし冬は寒いし。
今回は半分ポイントで戻ってくるというので電子版で購入しました。たまにはお金払わねば。
この本を読んで、「ああ、俺は今まで世間に合わせて頑張ってきたんだなあ」としみじみと感じました。一応、やれば世の中に合わせられるけれど、それはかなりの精神力を消耗しますね。
もう私も普通にやっていくのはやめたということなので。
他の人もある程度は無理して世間に合わせているはずだけどね。
「ひきこもらない」の中に私のブログによく出てきそうな単語を見つけて嬉しいのでメモ。
「筒井康隆」、「ポリリズム」。
筒井さんを読んでいたんだ。ポリリズムは私が贔屓するあれではなく、本来の複数のリズムが存在してどうのこうのという意味での登場ですが。
あと食券の話は私も前にブログに書いた覚えがありますが、すごくわかる。が、わからない人の方が多そう。
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