漫画「北の土龍」全21巻、&「緋が走る」途中。理想と現実のバランス


「北の土龍」は30年も前の若かりし頃に読んだ漫画です。

ただ内容はほとんど忘れていて、札幌が舞台だったのも記憶にありませんでした。(主人公が寿都出身で北海道各地を旅するシーンが出てきます)

 

札幌で印刷工をしていた主人公(堂本繁)が、ある切っ掛けで会社を辞めバイトをしながら絵(画家)を目指すという話です。

徐々に絵が認められて来ますが、絵を描く為には生活資金が必要で、貧乏な主人公は絵を売らなければならない。

気に入った人が買ってくれるうちは良かったのですが、そのうち会社化の話が出たり、画商を通すようになる。そうすると自分の描きたいように描けるわけでもなく、商業主義との狭間で思い悩むことになるというのがテーマの一つです。

また一度名前が売れてしまうと何を描いても有り難がられるという権威に対する信仰みたいなのが何だかな~と思い始め…という感じ。

主人公に関係がある「麦子」という人物が出てきますが、前髪が特徴で印象深く、彼女についてはしっかりと記憶がありました。

 

もう一つ「緋が走る」というのを読み始めました。(これも古い漫画でぼんやりと記憶があるが多分ほとんど読んでいない) 15巻165円のセールで買ったもの。

こちらは陶芸家の娘(美咲)が、亡くなった父の達成半ばだった目標を目指し、後を継いで奮闘する物語ですが、やはり自分の作りたい作品とは別に、独立して食べていく必要があることを師匠から教えられます。

「北の土龍」のように芸術と商売を思い悩む前に、師匠が先ず職人として食べていかれるようにしなさい。そうなったら自分が理想とする作品に没頭するのも良し。要はバランスじゃ、ということを説くのですね。

美咲は師匠から、器を職人として作ってみよと言われ、
「芸術家ではないので、同じ大きさ同じ形のものを早く作ることが重要」と考えました。

次に、作家として作ってみよと言われ、
「作家、陶芸家は職人と違い、同じものは作らない、一作に完全燃焼することが重要」と考えました。

師匠曰く、
作家としての活動は全仕事量を十とすれば二だ。残り八は作家でなく職人に徹す。おのれの窯を持てばつい作家に走る。夢や理想を追い続けたいなら、先ずは食えること。食えずして自分の窯など持てぬ。

ははー、バランスが大事でございますな。

 

「北の土龍」には理想に燃えて他は目に入らない主人公の友人(青野)が出てくるのだけど、こちらの「緋が走る」は、そこは割り切れと初めに説いている。現実問題として食べていくことは重要ですから。

まあこういった系の漫画を若い頃に読んで、自分の理想と仕事として割り切ることのバランスを学んでいったんでしょうね。昔から何となく働くのはいやだなあと思っていたので(みんなそうか)、一日のほとんどを仕事の時間に取られるのはなかなか割り切れなかったw

 

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