遅ればせながらkindle版で購入しました。良かった。久しぶりにこういうのを読んだよ。
章に分かれた内容としては以下のような感じだと思います。
・山奥生活の紹介
・ちょっとした日の日記
・山奥ニートになるまで
・ニート住人たち
・今後は?
少し引用すると
「地域おこししようなんて思ってないし、変革を起こしたいわけでもない。僕らは本当に、ただ平和に暮らしたいだけだ。」
それに対して地元の人もニートに何かを期待していない。歓迎されることもなかったが、疎ましく思われるのでもない。とある。
私は元々がニート気質だったのか、心もとない資金ですが少し早めに会社を辞めノンビリ暮らしている者です。特にイデオロギーとかは無いんだけど、まあストレスがある環境から離れて穏やかに暮らせたらいいかなという感じ。
そういう者なので、どうか彼らの生活が持続可能でありますようにと応援したくなります。引用の所に加えたけど、他者に期待しないというのは結構重要です。他人をこうしたいこうして欲しいと考えてしまうとストレスが溜まっていくというのは以前学びました(なので期待して彼らが望まないのにそうあって欲しいとかは思いませんが)
読むと、概ねそういうこと(人間関係の面倒な部分)無しに自由に緩い繋がりで暮らせているのかなと想像しました。もちろん家賃がかからないとはいえ他の生活費はかかるので少しの仕事は必要だし、全く何も無いとは思わないけれど。
私は長野県民なのですが、とはいっても市の出身でがっつり山村での田舎の生活というのは知りません。もちろん普段から聞いたことがあったり都会の人よりは感覚的に山奥生活を理解しているつもりですが、本書の田舎暮らし特有の話も興味深く読めました。
第二章のハロー、ヒューストンにかけた日記も洒落ていて良かった。
自分は都市部の安アパートで低消費生活という形態ですが、全体的には山奥の大変さが伝わってきて自分には困難かなという印象。虫がねw。あと距離がね。私の地元ではニュースでよく流れますが、それと何しろ獣関係ですね。農作物を作るにしても害獣との戦いがあるし、罠にかかった獣をさばくのは非常にきつそう。
あと以前このブログで書いたことがありましたが、第三章の様な自分の事を語るのを読むのが好きです。他人の個人ブログはそういう部分が好きで読んでます。知らなかった山奥生活に至る経緯もわかりました。この章だけも読んで欲しい気がします。
特に若くして達観というか、小さい頃から刷り込まれて今まで疑問に思わなかったことを考え、諦め、世間一般的なレールから外れるのはかなり勇気が要ることだと思います。
住人の多くはまだ若いみたいで、色々と不安や考えてしまうこともあるでしょうけど、なんとかやっていって欲しいですね。私も自分の面倒を見るのが精いっぱいで、せめてこの本を買うくらいでしか応援する余裕はありませんが。
まあ別に生活出来ずに働きたくなったらそうしてもいいのだし、山奥生活に拘る必要もないです。
最後ですが、指輪を宝飾品でなく「金属を工業品として加工」という発想が、自分には目から鱗でした。逆にカッコいいね。相手がそれをokというのも重要だけど。
広告とか
-- 記事一覧ページへ --