乃木坂の高山一美作の小説です。最近坂道全般にハマってるんでこれも読んでしまった。意外と読めましたよ。
トラペジウムはラテン語で台形という意味だそうです。
登場する四人の個性や関係性がそれぞれ平行でないというイメージからかな。オリオン大星雲中心部の星生成領域にある散開星団ともあるからそっちの方かも。
内容はというと、主人公は東(あずま)ゆう。
東西南北にある高校から女子高生をスカウト?しアイドルグループを作ろうという設定で、なんとなく玉を集めるドラゴンボールチックでつかみは面白いです。
南へ、西へと怪しまれながらも高校に出向き仲間を集め、北はどうしようと悩んでいたところに小学校時代の同級生が声をかけてきた。
西テクノ高専へスカウトに赴いた際、ターゲットがロボット研究会の女の子だからってC++とかJavaとかの単語が出てきて、C++プログラマとしては胸熱ですw オブジェクト指向まで書いてるし”アメージング”ですな。
主人公の東は自分の夢のために戦略を練って奔走するが、ちょっと人でなしになっていて、というような話でした。
アイドルになった時のため、過去が露見しないようにSNSはやらなかったが、それ故に実際SNSを始める必要が出てくると人を惹きつけるようなテクニックを備えていなかったというのがなんとも皮肉。
東は自分の夢のために友達を巻き込んでしまったが、誰もがアイドルになりたいわけではないし… まあそこで人間的に成長して最後はまた頑張るという。
全体的に不要な脚色(脱線)がないというか、展開が早いので飽きずに読めました。
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