「筒井康隆、自作を語る」


私、主に筒井作品を読んでいたのが高校生、大学生の頃で、上手に言葉にはできないんだけど、文章で笑わせてくれる以外に何だか凄いなあというのは感じていたわけです。

 

この本、前半は「筒井康隆コレクション」奇数巻刊行時に開催されたトークイベントの再録、後半は徳間から刊行されたテーマ別自選短編集の巻末に掲載されたものということです。

こうしてまとめていただけるのはありがたく、今になって裏話というか、個々に作品のできた経緯や思いなどを知ることができるとは嬉しい限り。(ファンがアイドルの裏側を知りたいみたいなのと同じ)

もちろん登場する小説の細部までしっかり覚えているわけじゃありませんけど。

 

石川喬司氏のたとえ話だと、

「星新一がみつけたSFの国を、小松左京がブルドーザーで整地して、筒井さんはスポーツカーに乗って口笛を吹きながら最後に来る」

というのがあるそうで、でもご本人は自分が一番苦労してるんじゃないかという風にすら思うと。

私も中学校の国語の先生に星新一氏のショートショートを教えられて読みましたが、確かにそちらが先でしたね~。

 

巻末に全著作リストが載っていて、資料的価値が高いです。これは保存しておきたい。

そのリストを見て、物置のなかなかたどり着けない場所に仕舞い込んでしまった筒井さんの文庫本を発掘して読みたくなりました。かなりあります。

退職後のマンションを売却する時に整理したまではいいのですが、なんであんな場所に入れ込んでしまったのか。でも多分大事だったんでしょうw

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