「学校に行きたくない君へ」(全国不登校新聞社編)というインタビュー集を読みました。学校に行けなくても、まあそれはそれで。もし前に進もうと考えるなら選択肢は他にもあるという話ですね。
「不登校新聞」という、月2回発行の新聞があり、今春で二十周年を迎えているそうです。(この本の出版は2018年8月)
学校が苦しいと感じている子供とその親に、学校だけじゃないよ、いろいろに育つことができるよ、と知らせたいという強い思いで発行し、創刊時に子ども編集部にいた方が今では編集長だそうです。
新聞の内容は不登校や引きこもり本人、保護者や支援者が知りたいことで、体験談や進路情報、不登校関係の催し物などですが、特に読まれているのがインタビュー記事とのこと。
そこで、これまで二十年のインタビュー記事の中から二十名の記事を選び本になったのが、私が今日読んだ本。
インタビューの聞き手も不登校や引きこもりの当事者、経験者だということで、自分が本当に聞きたいことを聞くというスタンスで、二十名の人生観を引き出しています。
見ると、2009年から2018年に辺りに掲載されたもので、次に列挙する方々の記事ですね。若い人が実際に会いたい人ということで、作品を通してか、何かを作り出す方が多いですかね。
樹木希林、荒木飛呂彦、柴田元幸、リリー・フランキー、雨宮処凛、西原理恵子、田口トモロヲ、横尾忠則、玄侑宗久、宮本亜門、山田玲司、高山みなみ、辻村深月、羽生善治、押井守、萩尾望都、内田樹、安富歩、小熊英二、茂木健一郎。
不登校に関係なくても、人生って…みたいにあれこれ考えた事がある人には、他の人の人生観などを知ることができて参考になります。
自分の精神衛生的にも定期的にこういう考え方が楽になる系のを読まないとだめですね。これなんか複数の人の意見だし強弱あるけど、その時々でどれかはすっと入って来そう。
(本書を参考にして)人として生まれるのは有ることが難いので、楽しまなきゃ勿体ないというのに何の因果か苦役の国に生まれてしまった私たちw
「こうあるべき」とか「学校が何より大事」とか言ってくる人は文化が違うので言い争うのは不毛。行かない人たちで情報を共有した方がいい。
親が良かれと思って逆効果でこじらせちゃう場合がありますよね。他人を変えることはできないので、わかってもらおうとかせず、今はいい時代なのでSNSとかで似たような人と共有し合う。
どうしても不安や焦りがあると思うけど、本人が一番不安で焦っているのだし、それ以上周囲が焦らせても良い方向には向かないってことでしょうね。
先日、「かがみの孤城」を読んだ時、「何が何でも学校に戻らなくても、選択肢は他にもある。」と伝えたのが重要と書きました。なので実際にどうすればいいのか素人なりにぼんやり考えてみました。
(上の本は辻村深月氏のインタビューが入っていると知っていて借りたわけじゃないのですが、たまたまタイミングが合ったみたいで不思議)
学校に行けない場合、親が協力的なら転校やフリースクール、独自に勉強して大検を受けてもいいし、雇ってもらえる年齢まで待ってバイトしたって働いたって、極端な話、資金が尽きるまではそのままだっていいかもしれない。
もし学ぶ気になれば方法は別にあるし、学校は100%行かなければならないということはなく、学校に行かないという選択を採ることもありだと思います。私自身が思いきって会社を辞められる人間だしね。
そう決断すればその分の悩む時間がなくなる。すると他に自分のやりたいことを探すなどの道が見えてくるかもしれません。来ないかもしれませんが。それで、もしやりたいことが出てくれば、実現するには何をすればいいのか考えればいいし。
・転校
・フリースクール
・独学(勉強は大人になってからでもいつでもできる)
・働く
・定時制、通信制
・大検
・何もしない
・先延ばし、先送り
親が協力して一緒に考えたり力になってくれれば方法はあると思います。でも、「かがみの孤城」にも出てきたのですが、その親がしょうもなくて学校に行けてない場合があったのさ。
それは逃げるのも精一杯のような状況で、当面は家を出ても生きるための駆け込み寺のような、具体的な方法を考えないといけない気がしたよ。
特に暴力を受けている場合など、家を出ても自力でなんとかやっていけるくらいの年齢でないと、とりあえず安全な居場所確保というのがなかなか難しそうです。
・児童相談所へ
・警察で家に帰ると暴力を受けると訴える
・子どもの人権110番に電話して相談
・子供シェルター
小さすぎる子供の場合、電話するといっても携帯がなかったり、公衆電話、電話のための小銭がなくてかけられない。児童相談所の場所を調べられない。等が問題だと思うけどどうすればいいのかねえ。
でも特に田舎だと児童相談所のような施設の場所や近くに存在するのかすら知らないし(役所に聞けばいいのか)、警察に駆け込んでも親元に返されそうだしな。
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