ソフトウェア開発という仕事でストレスが溜まる問題点というか愚痴


この業界は動きが早いので、もはや古くなった話かもしれませんが、仕事の進め方に色々と問題がありました。今はウェブの開発が多いだろうしスピード感も大分違うんだろうな。

 

形のないものにカネを払う習慣がなかった。専用に開発したソフトでさえ支払いに抵抗がある発注者。

PCが一般的でない時代は、そもそも、どうゆうシステムが欲しいのか発注する人が分かっていなかった。業務内容を理解して、こういうのはどうですかと提案し、okそれでいきましょうとスタートするが、実際はやはりイメージ出来ていない。

なので、ある程度ソフトの形が出来てから、業務の流れ上こう変更してくれという要求が出てくる。発注者の業務に細かい独自のやり方があることが多く、それは仕方がない部分はあるが、ソフトの変更や修正は簡単に可能と思っているフシがある。簡単な場合も結構あるのでそれは大体さっとやってしまうが、これは厳しいというものに対しても、すぐやれるんでしょうと思われてしまうことが多かった。

仕様だからと望まれないものを作っても意味が無く、大掛かりな修正は時間も別料金も発生する。開発者が相手の要求をくみ取ることも大事だが、ユーザー側に明確なイメージがあると良いものが出来る。

 

営業が無茶な仕事を取ってきすぎるし、自分達がいないとソフトを創ってもカネにならないぞという態度で開発は常にムカついている。逆に営業は何で開発の奴らが出したバグや遅れを自分達が客に言い訳せにゃあかんのだと感じている。(開発から言わせると元々の案件が無理なスケジュールなのです。だから初めに言ったでしょう) 開発と営業は相容れず常に確執がある。

 

若い頃は楽しい事が、能力が衰えて辛くなる。二次関数的に進歩してきたので、年をとってからガンガン新しい技術が出てきた。大体やり方に慣れてきたと思うと、時代が進んでいて新しい技術をぶっつけ本番で使う羽目になる。当然に学習時間があてがわれるわけでもないが、元々そういうことが好きなので学習して何とか形にする。不安だったが乗り切り、一息つけると思ったらまた一部に新しい技術をつかうという。若いうちはそれでもいけたが、体力や能力が衰えてくると楽しいより不安が勝ってくるし習得にも時間がかかるようになる。

 

例えば、我々が1,300万で受けた仕事は、元々〇〇社が3,000万で受けた仕事だ。そりゃあ客の要求が厳しいのも無理はない。〇〇社の人は最初と最後に顔を出すだけで、我々数人の数ヶ月分を稼ぐというシステム。何かあった時のために大企業の名前が必要らしいが、私の周りでは何かあったことは無い。

 

すごい奴が一ヶ月で作る成果物と、ダメな奴が三ヶ月で作る成果物が同じ。というか、すごい奴の方がソースもシンプルでバグも少ない。でも人月計算だと見積もりは後者の方が高くなる。優秀だと評価されてはいるが給料にはそれほど差が出ないので、当然ながら馬鹿らしくなり出来てないふりをして時間を余らせ、暇つぶしに自分の為に新しい言語の習得など勉強をするようになる。もしくは密かに趣味の開発をする。

 

退職して半年くらい過ぎた頃、なかなか上手く動作しない箇所があるらしく私に電話がかかってきた。数時間のデバッグ作業で連絡をしてきた奴のソースに問題があると確信したので指摘。時給で幾らかもらったが、早く解決したほうが対価が少なくなるなんて、それならもう少し分からないふりをしたほうが良かったのだろうかという気分になる。いい評価の方法が確立されていないということです。かといって建設的な提言もありませんのですがorz

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