会社で毎年検査をしていたので30代後半あたりから毎年胃カメラを飲んでいました。かなり回数をこなしたので胃カメラについては経験値が高いと思っています。
なので初めての内視鏡検査を目前に不安を感じている人のために書いてみる。人は何か分からないから不安なのであって、分かってしまえばなんてことはないのだ。
前の会社に入り最初の数年は病院じゃなく、市の検査でも一般的に利用する医師会館で受けていたのでバリウム検査。そのうち病院での検査に変わり、胃カメラを選べるのでやってみようとなりました。私はバリウムはなんとか飲めましたが、発泡剤が苦手で上手く飲めなかったのです。じゃあ胃カメラをと。
病院での検査になってから、多分全部で十数回胃カメラを飲んだと思うけど、口からは数回、そのうち鼻から出来るようになり鼻からも数回やりました。
口からはかなり苦しく、力を抜かないと「うぇっ」となります。そこは脱力がポイント。カメラを入れられて飲み込んで下さい~とゴックンすると喉の奥にカメラが入って行きます。力を抜いてゆっくりと息をすると楽です。
これは鼻からだとだいぶ楽です。かなり楽。私の感覚だと64倍~256倍楽です。
何年か前の検査の時、私の前に順番を待っていた同じ年くらいのおばさんが、口と鼻を選択出来るのに口からを選んでいて、さすが女の人は口から棒が入るのに抵抗ないんだと感心したものです。(他意はありませんがマジで口を選ぶなんてすごいなと感心した。人によって辛さが色々と違うのでしょう)
そもそもケーブルが鼻から用の方が細いので、もし何か内部で発見されたときに出来ることが口から用のカメラより少ないらしいのです。(そう聞いたような気がします) 内視鏡は検査のために組織を採取したり出来るということなので、その辺りが口からのカメラの方が高性能な部分があるのかも。
私は毎年、綺麗な胃だね~と胃だけは褒められていました。多分ピロリもいないだろうと言われたのでそれは良かった。
では、いよいよここから胃部内視鏡検査(食道・胃・十二指腸の上部消化管)がどういう感じに進むのか、私の経験をお話ししよう。
画像はお尻からですが…
先ず検査当日は、食事を抜いて胃を空にして臨まねばなりません。
口から胃カメラの場合
胃の内部を綺麗にする液体を飲む
(検尿コップ半分くらいの量。そんなにどろっとせず、まあ飲める)
喉に麻酔。あーんと口を開き、喉にシュッシュッと液を吹き掛けられ、「ゴクリと飲んで下さーい」と言われる
しばらくすると麻酔により唾液が飲み込めなくなるのでティッシュなどでヨダレを拭きながら入室を待つ
(鼻が詰まったら死ぬんじゃねえかと思い始める)
名前を呼ばれて検査室に入室
胃の動きを抑える注射を肩にチク(何回目からかなくなった気が)
横になってよだれが出ても大丈夫な様に色々とペーパーだか何だかを敷く
満面の笑みをたたえ、やっと医者が登場
マウスピースを咥える(医師登場前に看護士にやってもらったか?)
(ドキドキMAX)
照明が暗くなる
「ではいきますよ~」
(かなり太い!黒い)
挿入
声帯を通過する時に「ゴックンして下さい~」と言われゴックン
(うわ~食道を通っていくよ~)
(無理無理無理無理)
「力抜いてね~。ゆっくり息して~」
(おうえっ)
「ハイ~、モニターを見れたら見て下さいね~。」
(そうや、力を抜いて深呼吸や。少し楽になってきた)
(でも、おうえっ)
今食道を通ってます。大丈夫ですね~。胃に入ります。」
(もう、どうとでもなれ)
(おうえっ)
(おうえっ)
(深呼吸や、深呼吸すれば大丈夫や)
「胃に空気入れまーす」
(うっ変な感じ)
「十二指腸の入り口も見ま~す」
(うっ)
ここまで数分だろうか
「ハイ、ゆっくり戻りま~す」
(早く抜いてくれ~)
(あ、食道に戻って来た)
(すぽーん、抜けた~)
(助かった~)
(ふぅ)
「あーい、お疲れ様でした~」
「洗面所でうがいしてもらって大丈夫ですよ~」
私、「はひがほうほざいました」
(喉や口が麻酔で痺れてるから変な感じで上手くうがいもできん…)
(だが俺は耐えきった。そこはかとない開放感。涙もちょちょ切れる)
奥では助手的な人がカメラのケーブルを洗ったりしている
隣のスペースで胃の内部で写した画像を見つつ、他に少し問診的なことをして終了
鼻から胃カメラの場合
胃の内部を綺麗にする液体を飲む。
(検尿コップ半分くらいの量。そんなにどろっとせず、まあ飲める)
鼻に麻酔。鼻からシュッとされ同時に吸ってと言われるので、シュッの瞬間に吸う。左右の鼻をやる
10分後?その前後くらいに鼻に麻酔二回目
しばらく待つ
(緊張MAX。TORA TORA TORA)
名前を呼ばれて検査室に入室
横になってよだれが出ても大丈夫な様に色々とペーパーだか何だかを敷く
やっと医者が登場
「じゅんぺーさんは鼻は初めて?」「いえ何度かやってます」
「右?左?どっちでやったか覚えてますか?」「去年は右で大丈夫でした」
照明が暗くなる
「じゃあ右からいきますね~」
という感じで進む
鼻にジェルを塗り込まれる
同時に胃カメラを挿入
(きたっ)
鼻の穴をぐいぐいやられるので、ちょっとむかっとする
声帯を通過する時に「ゴックンして下さい~」と言われゴックン
(うわ~食道を通っていくよ~)
「力抜いてね~」
(うえっ)
「ハイ~、モニターを見れたら見て下さいね~。」
(力を抜いて深呼吸や。少し楽になってきた)
今食道を通ってます。大丈夫ですね~。胃に入ります。」
(深呼吸や)
(大丈夫や。口からより全然大丈夫や)
(すうーはあー)
「胃に空気入れて膨らませまーす」
(うっ変な感じ)
「十二指腸の入り口も見ま~す」
(うっ)
ここまで数分だろうか
「ハイ、ゆっくり戻りま~す」
(早く抜いてくれ~)
(あ、食道に戻って来た)
(すぽーん、抜けた~)
(助かった~)
「あーい、お疲れ様でした~」
「洗面所でうがいしてもらって大丈夫ですよ~」
私、「ありがとうございました」
(べとべとだ。変な感じでうがいがしにくい…)
(だが俺は耐えきった。そこはかとない開放感。涙もちょちょ切れる)
奥では助手的な人がカメラのケーブルを洗ったりしている
隣のスペースで胃の内部で写した画像を見つつ、他に少し問診的なことをして終了
(*全体的に個人差がありますw)
毎年大体こんな感じの流れでした。
検査後二、三日、喉がちょっと痛いなと感じる場合がありました。
前の会社に17年いて、初めの4、5年はバリウムだったので、胃カメラでの内視鏡検査は全部で12、3回やったと思います。最後が退職した年の2013年で、もう退職も決まっていた時点で検査を受けたのでした。
私のいた会社では、胃カメラを選べるようになってからも初めはバリウムの人が多かったですが、徐々に胃カメラ派が増えてきて、何年か後にはどうしてもダメという人以外はほぼ胃カメラで検査をするようになりました。そう考えるとバリウムより楽なのかと思えます。
医師でない素人の経験ですし、病院によっては違う部分もあるかと思います。そんなもんかという感じで聞いといてね。
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