青空文庫で「銀河鉄道の夜」


「暑い」と書いてもしょうがないけど暑い。

私の住むところはまだ朝晩は多少良いんだけど、昼の気温は死なないようにするので精一杯な感じがします。エアコンを入れて家にいれば良いけども。

自動車で外出しても、エアコンの効きが悪くて信号待ちはなるべく日陰になる場所にいるようにしたり。

図書館に行くのもやばそうだから青空文庫で何かを読んでみたり。それで「銀河鉄道の夜」でも読んでみた。Kindleで読めます。(私のはKindle Paperwhite初期型で、動作は緩慢ですが読みやすい)

 

主人公は「ジョバンニ」という少年。
友人が「カンパネルラ」。
ジョバンニを「ラッコの上着が何たら」といって、父親の職業でからかうのが「ザネリ」。

ふりとして、先生がまず授業で天の川とか銀河の話をするよね。

そしてジョバンニは学校帰りに活字を拾うバイトをしたり、家に戻ると配達されるはずの牛乳が届いてなかったりで、母に飲ませたいと取りに出かける。

牛乳の件はまた後で来いといわれるし、しかもその夜は祭りの夜で、通りがかりに出会ったザネリにいじられる。なぜかカンパネルラも一緒にいた。

 

そして何やらあって銀河鉄道がやって来る。

列車内でのことは、この世と違う世界のことなので、理想的だったり幻想的だったりする。

鳥を捕まえる人の話、姉弟と家庭教師の話、蠍の逃げて井戸に落ちるくらいなら食べられた方が役に立ったという話などが出てくる。

あの列車は、どうもタイタニックで助からなかったっぽい人たちが乗ってきたり、乗っていたカンパネルラがザネリを助けて池に落ちて見つからなかったりと後で判明したりで、とりあえずは亡くなった人たちが乗り込む列車だと思われます。それだけでもなさそうだけど。

ただ、車掌が切符を調べに来たとき、ジョバンニは切符のことを知らないし、ポッケに入っている紙を車掌に見せたら「三次元世界から来た?」的な妙なことを言われたよね。

ジョバンニのその切符は何処までも行ける特別な切符と言われたし、彼だけは特別な資格で天上に向かう列車に乗り合わせていたのでしょう。

 

ジョバンニはオールマイティな切符を持っていた。その気になれば、元の世界に戻らずに他の乗客と一緒に行けたのだろうか。車内で色々な人と話したことにより、元の世界に戻る気になれたということだろうか。

ひと言だと、冴えない自分がふと幻想の世界に入り込み、色んな人と合って戻ってくるという話。

なにが幸いか?という問がふんだんに出てくるし、カンパネルラはなぜザネリを助けて死んでしまったのか?蠍の話の意味は?みたいな。それは自己犠牲的なことかもしれんけど、鳥獲りの人が特にわからんな。

 

私はこういうのは一度ささっと読んで深く考えないんだけど、ネットではあれこれ考察をしている人が沢山いて楽しそうだし尊敬します。

もともとの性格上で世の中における役割が違うんでしょうね。自分ももっと何度か読み込んで色々と深く考えてみたいわ~。

私はどちらかというと多分新しいことを何か試していく方の役割だった気がするけど、今はもう何もしない役割になっていて、それはそれで別に構わんのですけど。

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