「無用力」という役に立たない超能力?のようなものをもつ女子が集められたクラスで巻き起こる学園物語。
「無用力」というのは、一般的に高校生くらいの年齢の女性に発症する症状で、正確には「思春期性女子突発型多用可塑的無用念力」といわれ、一般的には略して「無用力」と呼ばれます。
なんじゃそりゃw
思春期性というだけあり、この能力は年齢的に高校生くらいの間だけ発症します。従って放っておいても特に問題はないのである。
どのような症状が現れるかというと、人によってまったく異なります。そして無害な上、役に立たない力と診断されている。
一年一組には、そのような女子が集められているのです。
この無用力ですが、本当に役に立たないw もちろん使いようによってはかなり使えるのでは?と考えられる能力もあるけれど。
無用力を保持する女子の方すら、本人は気づいていないことが多かったりします。例えば「夢が夜空に投影される能力」みたいなことで、本人は人から聞かされなければ知り得ない。
1巻では最初ということもあり、一話毎に一人をフューチャーし、能力の紹介とそれにまつわるエピソードが語られる形式で話は進んでいく。
また「無用力」というものは、常に出現するわけではないようです。
運動後のゼエゼエいっている時だけとか、イライラしたときだけとか、そのようなパターンで発症する場合がある。
一見して無用力があるとは気づかれない場合でも、人によっては指の形状が変化するなど、身体の変化を伴う場合もある。(何の形に変化するかは伏せておきます…)
対してクラスの男子はいたって普通。
男子は無用力保持者に初めて接する場合もある。しかし、この能力は周知されているようで変にパニクったり差別的になったりしない。逆にそれによってホンワカしたり、そこは立派な男子たちである。
無用力は人それぞれ。故にそれは個性。
このマンガには個性を尊重し、認め合おうという願いが込められているのではないかと思う。(別にそう何でも真面目に捉えなくてよいかw)
最近の萌え絵ではなく微妙に版画チックな所も、雰囲気的にいい味となってます。可愛らしい絵ではありますが。
シリアスでもラブコメでもない。無理に分類すれば、日常系シュールギャグ&いい話みたいな感じなのかな(そういうの上手くないので違うかもしれない)
いや各自、能力のクセは強いが普通の青春物語なのでしょう。今のところ、ドラマチックなストーリーというものではないですが。
特に「おにぎり少女」の話が好きだったな。一心に部活を応援し「おにぎり」を差しれしてくれるが、本人も知らない無能力のために切なく……。(使いようによっては凄い力だけども)
まあ、そんなこんなで一人ずつクラスの女子と能力を描いていったらネタ切れになりそうですが、一周回ったらその後の展開はどうなるのか? まだ1巻なので、そんな心配は不要でしょうけども。
と思ったら3巻で完結していました。
作者は衿沢世衣子さん。
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