女子高生がバイト先の冴えない中年男(ファミレスの店長)を好きになってしまう話です。
店長の方は若い子にからかわれていると疑心暗鬼になりますが、どうやらJKの方はマジらしい? うーん、どうなるのか。というのが冒頭。
女子高生とかっておっさんの妄想のように感じられキモーいとなるかもしれませんが、この話がいやらしくなく爽やかなのは、ひとえにヒロインの橘さんの魅力に尽きると思う。
怪我のため陸上を諦めなくてはならなかった少女と、自分はもう終わった感がある中年男。
店長は基本的にいい人。年齢差や立場的なものから橘さんを素直に受け入れるわけにいかないし、あくまでも店長として接しようとする。自分に負い目がある分、橘さんを心良く思っても前に進もうとはしない。
一見クールな橘さんが、多分同級生や年の近い先輩を好きになるのと全く同じように、普通にドキドキしている姿が非常に愛らしい。
徐々にバイト仲間の背景も分かってくるし、主人公二人の挫折や闇もちらっと出てくる展開になってきました。四巻冒頭の「俺はほんとうに大した人間じゃないのに」という店長の気持ちが痛い程分かるなw
本屋の漫画売り場で立ち読み用に置いてある薄い冊子ありますよね。以前あれを読んだ時にハートを掴まれたかもしれん。
八巻まで既刊。
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