私が福岡に移住を決めた理由
私は以前より温暖な地方に移住したいなという漫然とした希望を持っていました。車を保有したくないので公共交通機関が利用できるある程度の規模の都市がよかったことと(東京、大阪、名古屋は人が多すぎてちょっと)、それに沖縄でなくても出身が信州なので北海道や東北でなければ、ほぼ信州よりは温暖だということがありました。
なので候補は福岡、宮崎、松山、広島などそういった場所を考えていました。しかし札幌に一人旅をしたことで札幌もいいなと思ってしまったのです。それから福岡と札幌で悩む日々が始まりました…
移住を決める際、良く比較されるのが札幌と福岡です。
この両者は街の規模が似ていますし、地下鉄の利便性、ターミナル駅と繁華街のコンパクトさなど、似ている点が多々あります。
札幌市(人口190万人):札幌駅-大通り-すすきの
福岡市(人口150万人):博多駅-中洲-天神
ただ福岡市は回りも含めて経済圏を構成する人口となると札幌市よりも多くなりそうです。
上は夜の札幌駅。下は海から見たヤフオクドームや福岡タワー。なぜ博多駅じゃないのか。いい写真を持ってないからです
私も非常に迷いましたし、今でも札幌には住んでみたいと思っています。以下に書いた福岡に決めた理由も、いくつかは札幌にも当てはまることではないでしょうか。
ただ札幌と迷っていた私に決断させる決めてとなったのが私の母の一言、「わざわざ寒い所に行くことはねえ。普段、暖かい所の方が楽でいい。札幌は旅行で行けばいい。」という言葉です。(それだけじゃないですが)
私は冬は真冬日もあるほど寒い長野県出身です。ずっと温暖な土地に住みたいと思っていました。そうか退職して時間はあるんだ。札幌が好きなら夏の良い時期にしばらく行けばいいじゃないか!という目から鱗的な展開で福岡に来ることになったのです。
実は沖縄にも住んでみたいんですけどね。わがままかな。
以下、福岡に移住を決めた理由です。
ほどよく都会なので車がなくてもやっていける
現在は仕事をしていないので少ない生活費で暮らしています。
地方都市に住むと何処に行くにも車が必要です。自家用車の維持費というのはバカになりません。税金を筆頭に点検や車検もありますし、冬タイヤ代、ガソリン代なども多くかかります。
福岡は人口がある程度あり、公共の交通機関が発達しています。JRもあり市営地下鉄、西鉄があり、特に西鉄バスは網の目のように市内を走っていて、天神付近などバスが何台も連なるのを見かけます。
基本的に地下鉄や西鉄大牟田線沿線に住めば車は不要です。東京に住むのと変わらずに車がなくても生活可能なのです。
博多駅と繁華街の天神が歩いていけるほどにコンパクト
しばしば言われることですが、これもポイント高くないですか?
実際、100円バスが走っていますし、博多駅から歩いても、「キャナルシティに着いた。中洲を越えてちょっと歩けばもう天神。」という感じです。健康な人なら30分程度で歩けます。
私は旅行で訪れた際、自分の足で歩いてみて、このくらいのエリアに何でも揃っていて美味しい食べ物屋もあるし便利だなと感嘆したのでした。
安くてうまい店が多い(と思う)
まだそんなにあちこち食べ歩いたというわけではないのですが、どのお店に入っても外さない様な気がするんです。
とんこつラーメンは今までちょっと苦手だったのですが、こちらで食べてみるとうまいんです。しかも値段が安い。
ラーメンに限ってみても観光客の行く有名店だと7、800円前後はしますが、普通に500円以下の店も多く地元の人はむしろそういう店で食べるのだと思います。300円以下の店も探せばかなりあるようで行く機会を狙っているところです。
あと山育ちだから海鮮類は何を食べてもうまいですね。100円の回転寿司でも我が故郷より遙かにいけます。
話をすると皆さん愛想がいい(気がする)
旅行中に感じたことですが、言葉のためか、店に入って会話をした時に暖かく感じます。
実際に住み始めて役所に届けを出したり、歯医者に行ったりということがあるのですが、皆さんフレンドリーで親切です。もちろん嫌なタイプもいるでしょうけど、接客がクールでなく良い笑顔なんですよね~。
山育ちなので海が近いのは憧れる
むしろ地下鉄空港線の沿線なら海際に住むことさえ可能です。空港線の駅なら海まで歩いて行ける程度の距離ですからね。
実際に百道浜(ももちはま)辺りを旅行の時に訪れましたが、人工の砂浜とはいえ景色もよく気分の良い場所です。渡し船もあり数カ所の渡船場から能古島、志賀島などへ船が出ています。(志賀島は道路で繋がってますけど)
沖縄の海ってわけにはいきませんが、海なし県出身の私は今宿へ行く時など電車で走っていても海が見えただけでテンションが上がりまくりです。
空港が非常に近くて助かる
福岡空港は、博多駅から地下鉄で2駅の所に位置します。天神からでも5駅です。究極的に街中にある空港なのです。
そのために中心部に高い建物は建てられませんが、空港へのアクセスは非常に便利です。羽田から品川なんて30分近くかかりますよね。福岡空港は5分で博多駅に着いてしまうのです。
出張や帰省にも便利ですし、沖縄やアジアの各国へと行きやすいですね。飛行機をよく利用する人にとっては重要なポイントです。
都会の割に家賃がそこそこ安め
一般人でも博多駅や天神付近にも住めるような家賃のリーズナブルさです。気軽にチャリで天神にお出かけなんてことが出来るわけです。(例えれば東京駅や新宿に自転車で行ける距離に安く住めるみたいな)
もちろん海の側に住むのも良し、好きな場所に住めるのです。一人暮らしならワンルームで3万円も出せば十分暮らせますし、もっと安い部屋もあります。
更に安い部屋を求めて繁華街から多少離れた場所に住んだとしても、電車に20分も乗れば博多駅や天神に行けますしね。
東京のように人が多すぎない
人が全くいないと寂しいけれど、東京のように何処に行っても混雑していて辟易する、なんてことはありません。
私は人混みが苦手ですが、何か食べに店に入ってもずらーっと並んでいることもなく、かといって誰もいなくて気まずいということもなく、丁度良い人の密度具合だと思います。
温暖である
冬は風が強くて外は結構寒く感じることもあります。しかし私の出身地である信州などと比較すれば大変に暖かく、温暖であると言えるでしょう。
実際に今住んでいる部屋はRC造なのですが、暖房を入れなくてもそれ程温度が下がることもなく過ごしやすいです。非常にありがたいことです。こちらにずっといる人は木造の家だから寒いよと言っていましたが、多分冬の信州に来れば腰を抜かすと思います(笑)
但し夏を経験していないので夏の暑さについては何とも言えません。
これらが新米福岡市民の私が、福岡に住み始める前に「福岡っていいよな。住んでみたいよな」と考えた理由です。これから時間をかけて別のいい所を発見するかもしれませんし、嫌な所も出てくるかもしれません。その時は何年か住んでみた上でのいい所わるい所というのを書いてみたいと思います。
最後に、福岡は可愛い子が多いと一般的に言われますが、おっさんも中盤の年齢になった私にはそんなことはもう関係ありません。確かに若い可愛い女性が多いし奥様方も結構スタイルが良い、目の保養にはなりますけどね。(若い頃だったら、これが一番の理由だったかもしれんなあ)